現代の中学生・周防勇斗が異世界「ユグドラシル」に召喚され、スマートフォンから得た現代知識を武器に数千の軍勢を率いる宗主(パトリアーク)へと昇り詰める異世界戦記ファンタジー「百錬の覇王と聖約の戦乙女」。2018年にテレビアニメ第1期が放送され、独特な設定と戦乙女たちのキャラクター性で一定のファンを獲得しました。放送から時間が経った現在も、「2期は制作されるのか」「勇斗と戦乙女たちの続きが見たい」という声が検索され続けています。
本記事では、2026年8月時点で確認できる情報をもとに、アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期の制作状況、放送時期の見通し、原作ライトノベルの完結・巻数、第1期の評価、そして制作会社の続編傾向まで、事実ベースで整理・考察します。
「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期 制作の現状と公式発表
結論から述べると、2026年8月時点で、アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期の制作決定・放送時期に関する公式発表は確認できません。
第2期の制作決定や放送予定に関する正式なアナウンスは、アニメ公式サイト、公式X(旧Twitter)アカウント、原作レーベルのHJ文庫など、いずれの公式ソースからも出ていません。第1期が放送された2018年から約8年が経過しており、続編に関する動きは現時点で見られない状況です。
制作が決定していないため、放送開始日も当然ながら未定です。最新情報を追う場合は公式サイトや公式アカウントを確認する形になりますが、いずれも更新が長期間停止しているのが実情です。
アニメ第1期の放送情報と制作体制
アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」第1期は、2018年7月から9月にかけて全12話で放送されました。アニメーション制作はEMTスクエアードが担当しています。主なスタッフは以下の通りです。
- 原作: 鷹山誠一(HJ文庫/ホビージャパン刊)
- キャラクター原案・イラスト: ゆきさん
- 監督: 小林浩輔
- シリーズ構成: 高橋ナツコ
- キャラクターデザイン: いとうまりこ
- アニメーション制作: EMTスクエアード
第1期のあらすじ
物語の主人公は、ごく普通の中学生・周防勇斗。彼はある日、神社の鏡に吸い込まれ、戦乱の続く異世界「ユグドラシル」へと迷い込みます。そこで現代の知識が通用することを知った勇斗は、スマートフォンを駆使して戦術や技術を導入し、わずか2年で数千の軍勢を率いる宗主(パトリアーク)にまで昇り詰めます。物語は、彼に忠誠を誓う戦乙女(エインヘリアル)たちとともに、他氏族との戦いや国の存亡を賭けた戦いに挑む姿を描く、現代知識×戦記の異世界ファンタジーです。
第1期を彩った主要キャスト
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| 周防勇斗 | 酒井広大 |
| フェリシア | 末柄里恵 |
| ジークルーネ | 伊達朱里紗 |
| イングリット | 河瀬茉希 |
| リネーア | 船戸ゆり絵 |
| アルベルティーナ | 悠木碧 |
| クリスティーナ | 竹達彩奈 |
オープニングテーマは内田彩さんの「Bright way」、エンディングテーマはpetit miladyの「世界中が恋をする夜」が起用されました。
第1期アニメに対する評価と反響
第1期に対する評価は、設定やストーリー展開を中心に分かれました。肯定的な意見としては、現代知識を活かして異世界で成り上がる展開の爽快感や、戦乙女たちのキャラクター性を挙げる声が見られました。一方で課題として指摘されたのは、1クール(全12話)という尺に対して展開が駆け足で、原作のエピソードやキャラクター描写が省略されている点、作画・演出面での物足りなさ、異世界転移の経緯の描写が薄い点などです。王道の異世界戦記として楽しめる反面、原作の魅力を十分に映像化しきれなかったという評価が目立つ作品と言えます。
原作の完結状況とアニメ化範囲から見る2期の可能性
2期を考察するうえで、原作ライトノベルのストック量は重要な判断材料になります。
原作ライトノベルの基本情報と完結状況
- 著者: 鷹山誠一(イラスト・ゆきさん)
- レーベル: HJ文庫(ホビージャパン)
- 刊行状況: 2013年8月から2023年3月にかけて刊行され、本編全24巻で完結済み
原作ライトノベルは本編が全24巻ですでに完結しており、物語は結末まで描かれています。
原作消化ペースの推定:アニメはどこまで進んだか
アニメ第1期(全12話)で映像化された範囲は、概ね原作小説の3巻までとされています。全24巻のうち約3巻分なので、原作全体に対する消化率はおよそ12〜13%程度と推定されます。1クール=約3巻というのはライトノベル原作アニメとしては標準的なペースです。
裏を返せば、原作小説の4巻から最終24巻までの21巻分がまだ映像化されていないストックとして残っています。1クールあたり3〜4巻を消化すると仮定すれば、続編を5〜6クール制作してもなお足りるだけの分量があり、ストック面では2期どころか長期シリーズ化も理論上は可能な水準です。原作が完結している点も、構成の見通しを立てやすいという意味では追い風になります。
2期の制作可能性を考察:後押し要因と障害
制作を後押しし得る要素
- 豊富な原作ストック: 本編全24巻が完結済みで、アニメ化されていない21巻分のエピソードが残っている。
- 継続するメディア展開: chany氏によるコミカライズが現在も連載中で、作品自体が完全に途絶えているわけではない。
制作を難しくする要素
- 商業面のハードル: 第1期の円盤(Blu-ray/DVD)売上について、商業的に大きな成功を収めたと評価する情報は見当たらず、続編投資の判断材料としては弱いと見られる。
- 第1期の評価: 構成の駆け足感や作画への批判があった点は、製作委員会が続編に慎重になる要因になり得る。
- 放送からの長い経過: 2018年の放送から約8年が経過しており、制作体制の再構築やキャスト・スタッフのスケジュール確保のハードルが高い。
- 原作完結による販促動機の低下: 2023年に原作が完結したことで、アニメ化による原作の新刊販促という動機は弱まっていると考えられる。
- 公式の動きの欠如: 制作側・関係者から続編に関する前向きな発言や示唆は確認できていない。
制作会社別・続編制作間隔の目安データ
「第1期から時間が経っていても続編は出るのか」を判断する材料として、第1期から間隔を空けて続編が制作された近年のライトノベル・ラノベ系原作アニメの例を整理しました。制作会社と放送年、間隔の目安は以下の通りです。
| 作品 | 制作会社 | 前シーズン | 続編 | 間隔の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Re:ゼロから始める異世界生活 | WHITE FOX | 1期(2016年) | 2期(2020年) | 約4年 |
| ゴブリンスレイヤー | WHITE FOX→LIDEN FILMS | 1期(2018年) | 2期(2023年) | 約5年 |
| オーバーロード | MADHOUSE | 3期(2018年) | 4期(2022年) | 約4年 |
これらの例から読み取れるのは、「長期間空いた続編」であっても実際の間隔は概ね4〜5年に収まっているという点です。制作会社が変わりながら続編にこぎ着けたゴブリンスレイヤーのようなケースもありますが、それでも5年程度です。これに対し「百錬の覇王と聖約の戦乙女」は放送から約8年が経過し、その間に続編に関する公式の動きがまったく確認できていません。上記のような続編化が実現した作品と比べると、現状は続編制作のパターンから外れつつあると評価せざるを得ません。なお、アニメーション制作を担当したEMTスクエアードは比較的小規模なスタジオで、同社が長期を経てTVシリーズの続編を制作した事例も確認できていません。
総合的な制作可能性の見立て
以上のプラス・マイナス両面を総合すると、アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期の制作可能性は、現時点では低いと見ざるを得ない状況です。原作ストックの豊富さというプラス要素はあるものの、第1期の商業的な結果や評価、放送から約8年という経過、原作完結による販促動機の低下といった要因が重く、続編化の障害になっていると考えられます。あくまで推測ですが、近い将来に制作が正式決定する可能性は高くないと見るのが現実的でしょう。
放送時期の見通しについて: 仮に今後2期の制作が正式決定したとしても、アニメは企画承認から放送まで通常1年半〜2年程度を要します。第1期から長期間が空いていることを踏まえると、体制の再構築にさらに時間がかかる可能性もあり、仮に決定しても放送は早くとも2028年以降になると予想されます。まずは「制作決定」という公式発表が出るかどうかが最大の焦点ですが、現状ではその兆候は見られません。
もし2期が制作されるなら?予想される内容と見どころ
仮に2期が制作される場合、第1期が原作3巻までを描いたことから、主に原作4巻以降の物語が中心になると予想されます。この範囲では、勇斗率いる「狼」の氏族と他氏族とのより大規模な戦い、現代知識を応用した軍略のさらなる展開、新たな戦乙女たちの登場などが描かれると考えられます。
見どころとしては、多数の軍勢がぶつかる合戦シーンのスケールアップ、勇斗の型破りな知略戦、新キャラクターが物語にもたらす変化などが挙げられます。原作が完結しているため、続編が長期的に制作されれば物語の結末まで映像化される可能性もありますが、いずれも制作決定を前提とした予想である点にはご留意ください。
制作体制とキャストの続投予測
2期が制作される場合、第1期に携わったスタッフ・キャストの続投が望まれます。制作会社は引き続きEMTスクエアードが担当する可能性が考えられますが、放送から約8年が経過しているため、制作会社やスタッフが変更される可能性も否定できません。周防勇斗役の酒井広大さん、フェリシア役の末柄里恵さん、ジークルーネ役の伊達朱里紗さんら主要キャストの続投を期待するファンの声は根強くありますが、これも現時点ではあくまで希望的な予想にとどまります。
原作小説・コミカライズの最新情報:続きを読むには
アニメの続きが気になる方や、作品世界をさらに楽しみたい方向けに、原作の状況をまとめます。
原作ライトノベル(HJ文庫)
原作ライトノベルはHJ文庫より2013年8月から2023年3月にかけて刊行され、本編全24巻で完結しています。アニメ第1期は原作3巻までを描いたため、アニメの続きは原作4巻から最終24巻までで読むことができ、勇斗と戦乙女たちのその後から壮大な物語の結末までを追えます。
アニメの続きにあたる原作4巻以降は、電子書籍でまとめて読むのが手軽です。BOOK☆WALKER・Renta!・漫画全巻ドットコムなど複数のストアで配信されており、価格やポイント還元、試し読みの範囲を比較して選べます。原作4巻から続きを読みたい方は、以下から該当巻をチェックしてみてください。
コミカライズ
chany氏によるコミカライズ版は、ホビージャパンの「コミックファイア」で連載中です。単行本はホビージャパンコミックス(HJコミックス)から刊行されており、2025年10月31日発売の第8巻まで刊行されています(2026年8月時点)。小説とはまた違った形で、勇斗と戦乙女たちの物語を追うことができます。
第1期を視聴できる配信サービス
2期の動向を待つ間に第1期を見返したい方、これから作品に触れる方向けに、主な配信サービスをまとめました。まだ視聴していない方は、無料トライアルを設けているサービスを利用して第1期をチェックしてみるとよいでしょう。作品名で配信状況を確認できます。
| プラットフォーム | 配信状況(目安) | 無料トライアル | 備考 |
|---|---|---|---|
| dアニメストア | 見放題 | あり(初月) | アニメ専門 |
| U-NEXT | 見放題 | あり | 作品数が多い |
| ABEMA | 見放題または個別課金 | あり | |
| Amazon Prime Video | 見放題またはレンタル | あり | プライム会員特典 |
| DMM TV | 見放題 | あり | アニメ・エンタメに強い |
| Lemino | 見放題または個別課金 | あり | dTVからリニューアル |
| バンダイチャンネル | 見放題または個別課金 | 一部あり | アニメ専門 |
※配信状況や無料トライアルの有無は変更される場合があります。最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
2期の制作は決定していますか?
2026年8月時点で、アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期の制作に関する公式発表はありません。放送時期も未定です。
なぜ2期が制作されないと考えられているのですか?
明確な理由は公表されていませんが、第1期の商業的な結果や評価、放送からの長い経過、原作完結による販促動機の低下などが、続編制作を難しくしている要因と考えられています。
原作は完結していますか?
はい。原作ライトノベル(HJ文庫)は全24巻で2023年に完結しています。コミカライズ版はコミックファイアで連載が続いており、単行本は第8巻まで刊行されています(2026年8月時点)。
アニメの続きは原作の何巻から読めますか?
アニメ第1期は原作3巻までを描いているため、続きは原作小説の4巻から読めます。最終24巻まで刊行済みで、物語の結末まで読むことができます。
どこでアニメを視聴できますか?
第1期はdアニメストア、U-NEXT、ABEMAなどの主要な動画配信サービスで視聴可能です(配信状況は変更される場合があります)。
まとめ
2026年8月時点で、アニメ「百錬の覇王と聖約の戦乙女」2期の制作に関する公式発表はなく、続編は未定の状況です。原作ライトノベルが全24巻で完結しており、アニメ未映像化のストックが21巻分残っているというプラス要素はあるものの、第1期の商業的な結果や評価、放送から約8年という経過、原作完結による販促動機の低下といった要因が重なり、続編制作の可能性は現時点では低いと見るのが現実的です。近年の続編制作間隔が概ね4〜5年に収まっていることと比べても、8年という空白は続編化のパターンから外れつつあります。
続きが気になる方は、すでに完結している原作ライトノベルの4巻以降、あるいは連載中のコミカライズで物語を追うことができます。今後、公式から新たな動きがあれば本記事も追記・更新していきます。

