2018年に放送され、かつて伝説と呼ばれた小学生パーティが、6年の時を経てVRMMOの世界で再会するというエモーショナルな物語で話題を呼んだアニメ「七星のスバル」。
2018年9月に第1期が放送を終了してから、実に7年以上が経過。「アニメ2期はいつから始まるの?」「旭姫の正体や物語の結末を知りたい!」と、続編を待ち望む声は一部の熱心なファンの間で今なお続いています。
この記事では、「七星のスバル」のアニメ2期は実現するのか、その可能性をアニメ制作の鍵を握る制作会社「Lerche(ラルケ)」の最新動向や、原作が完結しているという事実、そしてもし2期が描かれるとしたらどんな物語になるのかという深掘り考察まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。
「七星のスバル」アニメ2期の現状:7年以上続報なく、可能性は低い
まず結論からお伝えすると、現時点(2025年11月)でアニメ「七星のスバル」の続編(第2期)に関する公式な制作発表は一切なく、今後制作される可能性も極めて低い状況です。
アニメ公式サイトや公式SNSの更新も長期間停止しており、ファンにとっては非常に長く、もどかしい状況が続いています。
この記事では、なぜこれほどの時間が経過しても続編が制作されないのか、その決定的な理由を解き明かしていきます。
まずはアニメ第1期をおさらい!作品の魅力と基本情報
待望の2期を議論する前に、2018年に放送されたアニメ第1期がどのような作品だったかを振り返ります。
放送情報と制作陣
アニメ第1期は、2018年7月6日から9月21日にかけて、TBSテレビ「アニメリコ」枠ほかにて全12話が放送されました。
| 役職 | 担当者 |
|---|---|
| 原作 | 田尾典丈 |
| 監督 | 仁昌寺義人 |
| シリーズ構成 | 吉岡たかを |
| キャラクターデザイン | 山本由美子 |
| 音楽 | Tak Miyazawa、hisakuni ほか |
| アニメーション制作 | Lerche |
物語のあらすじと魅力:死んだはずの幼馴染と再会するVRMMO青春群像劇
物語の始まりは、かつて世界的な人気を博したMMORPG「ユニオン」。そこには、小学生だけで構成された伝説のパーティ「スバル」が存在しました。しかし、あるダンジョン攻略中にメンバーの一人、空閑旭姫がゲームオーバーとなり、同時に現実世界でも心不全で死亡するという悲劇が起こります。「ユニオン」はサービス終了となり、「スバル」のメンバーは散り散りになってしまいました。
それから6年後。高校生になった元「スバル」のリーダー・天羽陽翔は、新たなゲーム「リユニオン」にログインします。そこで彼が目にしたのは、死んだはずの旭姫でした。彼女は電子の幽霊なのか、それとも……?
本作の魅力は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を彷彿とさせる少年少女の再会と葛藤のドラマを、『ソードアート・オンライン』のようなVRMMOの世界観で描くという独特な作風にあります。過去のトラウマ、変わってしまった人間関係、そして旭姫の正体を巡るミステリーが、切なくも熱い青春群像劇として描かれました。
主要キャラクターと豪華キャスト紹介
| キャラクター名 | 声優 | キャラクター紹介 |
|---|---|---|
| 天羽陽翔 | 高梨謙吾 | 本作の主人公。スバルの元リーダー。旭姫の死に責任を感じ、無気力な日々を送っていた。 |
| 空閑旭姫 | 大森日雅 | 本作のヒロイン。6年前に死んだはずだが、ゲーム内で陽翔と再会する。 |
| 碓氷咲月 | 鬼頭明里 | スバルの元メンバー。陽翔に想いを寄せつつ、旭姫のことも大切に思っている。 |
| 御門貴法 | 石川界人 | スバルの元メンバー。旭姫の死後、陽翔を憎んでいた。冷静沈着な指揮官タイプ。 |
| 日下希 | 花守ゆみり | スバルの元メンバー。気弱だが優しい少女。貴法に想いを寄せている。 |
| クライヴ=ヴィヴァリー | 寺島拓篤 | スバルの元メンバー。海外からログインしていた自由奔放な少年。 |
| エリシア | 安済知佳 | 陽翔たちの前に現れる謎の少女。旭姫の秘密を知る鍵となる存在。 |
なぜアニメ2期は7年以上も制作されないのか?3つの大きな理由
「続きが見たい」というファンの願いとは裏腹に、2期の実現が極めて難しいのには、明確な理由が存在します。
理由①:原作小説がすでに完結している
アニメの大きな目的の一つに「原作の販売促進」がありますが、原作小説は2018年9月に全8巻(本編7巻+0巻)で完結しています。
物語のゴールがすでに存在し、プロモーションの必要性が薄れたことが、新たなアニメシリーズの企画を難しくしている最も大きな一因です。アニメ放送終了とほぼ同時に原作も完結するという、メディアミックスとしては一つの区切りがついた形となっています。
理由②:制作会社Lerche(ラルケ)の超多忙なスケジュール
アニメーション制作を担当した「Lerche(スタジオ雲雀)」は、今や日本で最も多忙なスタジオの一つです。
| 会社名 | 株式会社スタジオ雲雀(Lerche) |
|---|---|
| 設立 | 2011年(Lercheブランド) |
| 主な代表作 | 『暗殺教室』シリーズ 『ようこそ実力至上主義の教室へ』シリーズ 『地縛少年花子くん』 |
Lercheは2025年から2026年にかけて、すでに多数の人気シリーズや期待の新作の制作が決定しています。
- 2025年: 『地縛少年花子くん2』、『桃源暗鬼』
- 2026年: 『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season』、『劇場版 暗殺教室 みんなの時間』
これだけの大型タイトルが並んでいるため、7年以上前に放送され、すでに完結した作品の続編のために、新たに制作ラインを確保するのは物理的に極めて困難な状況にあると推測されます。
理由③:第1期アニメの商業的・批評的な評価
アニメ第1期は、その設定の類似性から「あの花オンライン」などとも呼ばれ、注目を集めました。しかし、限られた話数の中で物語をまとめる必要があったためか、展開の早さや説明不足を指摘する声もあり、評価は賛否両論でした。
また、続編制作を決定づける指標となる円盤(Blu-ray/DVD)の売上なども、爆発的なヒットとは言えない数字だったと推測されます。7年以上続報がないという現状は、製作委員会が続編への投資を決定するには、商業的なインパクトが足りなかった可能性を示唆しています。
続編制作の鍵!制作会社「Lerche(ラルケ)」を深掘り
第1期を担当したLercheは、非常にクオリティの高い作品を送り出し続けているスタジオです。『暗殺教室』や『クズの本懐』など、エッジの効いた作品や青春群像劇の描写に定評があり、「七星のスバル」の世界観ともマッチしていました。
しかし、前述の通り現在は『よう実』や『花子くん』といった超人気シリーズの続編制作にリソースを集中させており、過去作の再始動には高いハードルがあると言わざるを得ません。
もし2期が制作されたら?主要キャラクターたちの「その後」を徹底考察
絶望的な状況ではありますが、もし奇跡的に2期が制作されるとしたら、どのような物語が描かれるのでしょうか。アニメ1期の続きとなる原作の展開を基に、キャラクターたちの「その後」を考察します。
天羽陽翔&空閑旭姫:「再会」の先にある真実と過酷な運命
アニメ第1期は、スバルのメンバーが再結集し、新たな敵「グノーシス」の存在が明らかになったところで幕を閉じました。2期が描かれるなら、物語の核心は「旭姫はなぜ存在するのか」という謎の解明に向かいます。
彼女は単なるデータなのか、それとも魂を持った存在なのか。その秘密を握る組織「グノーシス」との戦いは激化し、陽翔は旭姫を守るために、かつてない過酷な選択を迫られることになります。「未来視」の能力を持つ旭姫が見る悲劇的な未来を、陽翔たちは覆すことができるのか。二人の絆が試される、シリアスな展開が待っています。
碓氷咲月&御門貴法:叶わぬ恋と、仲間としての絆
陽翔への想いを抱え続ける咲月と、旭姫への執着を捨てきれない貴法。1期でも描かれた彼らの切ない片思いは、2期でも物語の重要な要素となります。
特に貴法は、旭姫を守りたいという想いが強すぎるあまり、時として冷徹な判断を下し、仲間と対立することもあります。しかし、それは彼なりの愛情の裏返しでもあります。報われない恋心を抱える二人が、それでも「スバル」の一員として協力し、互いの背中を預け合う関係へと成長していく過程は、青春群像劇としての本作の大きな見どころとなるでしょう。
世界の謎と「七星」の意味:スバル再結成への道
バラバラになっていたスバルのメンバーが再び集結し、かつての伝説を取り戻していく熱い展開も期待されます。2期では、エリシアの正体や、「リユニオン」というゲーム世界が作られた真の目的といった、SF的な謎解き要素も加速します。
なぜ彼ら「スバル」が選ばれたのか。タイトルにある「七星」が意味するものとは。ファンタジーと現実が交錯する世界で、少年少女たちが大人たちの陰謀に立ち向かい、自分たちの未来を掴み取るまでの物語が、クライマックスに向けて描かれていくはずです。
アニメ「七星のスバル」に関するよくある質問
「七星のスバル」アニメ2期はいつですか?
2025年11月現在、アニメ2期の制作に関する公式発表はありません。原作が完結していることや、制作会社のスケジュールから、制作される可能性は極めて低い状況です。
アニメは打ち切りになったのですか?
公式に「打ち切り」が発表されたわけではありません。しかし、第1期放送終了から7年以上続報がないため、プロジェクトが事実上の終了状態にあると考えられます。
アニメ1期は原作のどこまで描かれましたか?
アニメ第1期(全12話)は、原作小説の3巻から4巻の途中あたりまで、スバルの再結成とグノーシスとの最初の衝突を描きました。
原作小説は完結していますか?
はい、原作小説は2018年9月に刊行された第7巻をもって、全8巻(0巻含む)で完結しています。
旭姫は生きているのですか?
これは物語の最大の謎であり、ネタバレになりますが、彼女の肉体は現実世界で亡くなっています。しかし、ゲーム内に存在する彼女が「単なるデータ」なのか、それとも「魂」なのかについては、物語の終盤で驚くべき真実が明かされます。
「七星のスバル」の最新情報と原作をチェック!
アニメの続編は厳しい状況ですが、原作小説では彼らの物語の結末が描かれています。
TVアニメ「七星のスバル」公式サイト
「七星のスバル」公式 (@7subaru_anime) / X
まとめ:アニメ続編は絶望的…物語の結末は完結済みの原作小説で!
この記事の要点をまとめます。
- 現状: アニメ「七星のスバル」2期の公式な制作発表はまだなく、可能性は極めて低い。
- 理由: ①原作小説が完結済み、②制作会社Lercheが多忙、③放送から7年以上経過、という3つの決定的な理由があるため。
- 結論: アニメでの続編を待つのは現実的ではない。
- 今できること: 物語の続き、そして旭姫の謎の答えが気になる方は、完結済みの原作小説(4巻以降)を読んで、スバルの最後の冒険を見届けましょう!
すぐにアニメ2期のニュースを聞くのは難しい状況ですが、原作小説では彼らの青春と戦いが感動のフィナーレを迎えています。アニメで「スバル」の絆に心を動かされた方は、ぜひ原作を手に取り、その結末を体験してみてください。




