TVアニメ『フェルマーの料理』は、2025年7月5日から9月27日までテレビ朝日系「IMAnimation」枠で全12話が放送されました。数学の思考法を武器に料理の世界へ踏み込む北田岳と、彼を引き上げる料理人・朝倉海を軸にした、原作・小林有吾(『アオアシ』)による同名漫画のアニメ化作品です。
2026年8月現在、アニメ第2期の制作は発表されていません。ただし1期の放送終了後、作品を取り巻く状況にはいくつか動きがありました。原作コミックスは2026年6月30日発売の第8巻で累計100万部を突破した一方、連載自体は『月刊少年マガジン』2026年3月号から休載に入っています。
この記事では、2期の公式ステータス、原作ストックの実数、制作を担当したドメリカのスケジュール、そして「続きは原作の何巻から読めるのか」までを、確認できる事実ベースで整理します。
アニメ『フェルマーの料理』2期の制作状況(2026年8月時点)
結論から書くと、第2期の制作決定は発表されていません。公式サイト・公式Xのいずれにも続編に関する告知はなく、放送終了時の最終話でも続編を示唆する告知は出されませんでした。現時点で「2期はいつ放送されるのか」に対する確定した答えは存在しない、というのが正確な状況です。
まず、判断の前提となる1期の基本情報を整理しておきます。
| 放送期間 | 2025年7月5日〜9月27日 |
| 話数 | 全12話(1クール) |
| 放送枠 | テレビ朝日系「IMAnimation」 |
| アニメーション制作 | ドメリカ |
| 監督 | 市川量也 |
| 北田岳役 | 富田涼介 |
| 朝倉海役 | 坂泰斗 |
| Blu-ray BOX | 2025年11月12日発売(全12話収録) |
キャストについては誤記が流通しやすい部分なので補足しておくと、主人公・北田岳を演じたのが富田涼介、朝倉海を演じたのが坂泰斗です。この2名の役柄を逆に記載している情報も見かけますが、Blu-ray BOXのクレジット表記でも富田涼介・坂泰斗の順で記載されています。そのほか、魚見亜由役に永瀬アンナ、福田寧々役に池澤春菜、布袋勝也役に遠藤大智、ウィヴィア・ミロ役に永塚拓馬、広瀬一太郎役に古川慎が名を連ねています。
続報が出るとすれば、まず公式の各アカウントからです。以下から最新の告知を確認できます。
TVアニメ『フェルマーの料理』公式サイト

アニメ『フェルマーの料理』公式X(旧Twitter)



原作は8巻まで到達、ただし2026年3月号から休載中という新しい変数
1期の放送終了後、原作側で起きた変化は2つあります。ひとつはプラス材料、もうひとつは2期の見通しを考えるうえで無視できないマイナス材料です。
プラス材料は刊行の進行です。コミックス第8巻が2026年6月30日に発売され、講談社はこれに合わせて累計100万部突破を記念したQUOカードプレゼントキャンペーンを実施しました。1期放送中の時点では6巻までの刊行でしたから、放送終了からの1年弱で2巻分が積み上がったことになります。
一方のマイナス材料は連載状況です。『フェルマーの料理』は『月刊少年マガジン』2026年3月号から休載に入っています。理由は打ち切りではなく、作者・小林有吾が『週刊ビッグコミックスピリッツ』で新連載を準備するためとされています。小林有吾は自身のブログで、本作が完結したわけではないこと、いつか連載に戻る意思があることを説明しています。実際、本作は2018年10月号の連載開始以来、不定期連載という形態で休載と再開を繰り返してきた作品でもあります。2025年1月にも休載を経て連載を再開した経緯があり、今回の休載をもって作品が終了したと判断できる材料はありません。
ただし2期の制作という観点では、この休載は「これ以上ストックが積み増されない期間が続く」ことを意味します。原作が止まっている間はアニメ化できる分量が増えないため、企画が動くとしても現在の8巻までの内容が上限になります。
原作消化ペースの推定──2期に使える分量は足りているのか
アニメ1期は、原作コミックスのおおむね5巻途中までを映像化したと見られています。ただし最終第12話は原作にない展開で締めくくられており、原作の該当箇所をそのまま追ったわけではありません。この点は、2期が作られる場合に「どこから再開するか」の判断を難しくする要素でもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1期の映像化範囲 | 原作1巻〜5巻途中(最終話はアニメオリジナル展開) |
| 現在の既刊 | 第8巻まで(2026年6月30日発売) |
| 2期に使える分量 | 約3巻強 |
| 1クール(12話)の標準的な消化量 | おおむね4〜5巻 |
| ストックの充足度 | 1クール分にはやや不足、と推定される |
1期が12話で約5巻分を消化したペースをそのまま当てはめると、残り3巻強では1クールをまかないきれない計算になります。連載が続いていれば時間の経過とともに解消される差ですが、休載中はこの差が縮まりません。原作ストックの面から見る限り、2期が近い将来に発表される条件はまだ整っていない、と考えるのが妥当です。
なお、1期の配信面での成績も判断材料のひとつです。放送中のdアニメストア週間ランキングでは40位前後で推移していたと報じられており、突出した数字ではありませんでした。続編の可否は配信実績・円盤売上・原作の売れ行きを総合して判断されるのが一般的であり、累計100万部という原作の実績を含めて評価される形になると予想されます。
制作会社ドメリカの制作ラインから見る2期の現実的なタイミング
本作のアニメーション制作を担当したドメリカは、2010年12月に市川量也が設立したスタジオです。3DCGを活かした表現を得意とし、ゲームPVやオープニング映像の制作から出発した経歴を持ちます。同スタジオが手がけたTVシリーズ・配信シリーズを時系列で並べると、次のようになります。
| 作品名 | 展開時期 | 備考 |
|---|---|---|
| すばらしきこのせかい The Animation | 2021年4月 | シンエイ動画との共同制作 |
| ロマンティック・キラー | 2022年10月 | Netflix独占配信 |
| 刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺- | 2024年4月 | 舞台作品を原案とするシリーズ |
| フェルマーの料理 | 2025年7月 | 全12話 |
| グノーシア | 2025年10月〜2026年3月 | 2クール構成(第2クール〈真相編〉は2026年1月10日開始) |
この一覧から読み取れる点は2つあります。ひとつは、ドメリカがおおむね1〜2年間隔で1本のTVシリーズを手がけるペースで動いていることです。もうひとつは、公表されている制作実績を見る限り、同スタジオがTVシリーズの第2期を手がけた例が確認できないことです。つまり「このスタジオは前作の何年後に続編を作ったか」という過去データが存在せず、他作品のような間隔からの逆算ができません。
直近では『グノーシア』が2025年10月から2026年3月まで2クールにわたって放送されており、制作リソースはここに集中していたと見られます。同作の放送終了が2026年3月であることを踏まえると、仮に本作の2期が動くとしても、企画・制作期間を考えれば2027年以降になると予想されます。ただしこれはあくまでスケジュールから逆算した推測であり、制作決定そのものが発表されていない以上、確定的な時期を示せる段階ではありません。
2期を待つ間に1期を見返す・原作の続きを読むという選択
続報を待つ期間が長くなる見込みである以上、現実的な選択肢は1期を見返すか、原作で先へ進むかの2つです。
配信については、複数のVODサービスで1期全12話が視聴できます。放送時にリアルタイムで追えなかった話数がある方や、最終話のアニメオリジナル展開を原作と比較しながら確認したい方は、まず配信で通して観るのが手軽です。無料お試し期間を用意しているサービスであれば、1クール分を負担なく視聴できます。
原作で続きを読む場合、アニメが5巻途中まで映像化しているため、確実に未読部分から入りたい方は第5巻から、アニメと重複する部分を飛ばして先へ進みたい方は第6巻からが目安になります。ただし前述のとおり最終話は原作と異なる展開のため、5巻から読み直したほうが物語のつながりを把握しやすいでしょう。現在は第8巻まで刊行されており、アニメの続きにあたる3巻強を今すぐ読むことができます。
電子書籍で読む場合は、BOOK☆WALKER・Renta!・漫画全巻ドットコムでそれぞれ第5巻以降を購入できます。単巻ずつ買い進めるか、既刊をまとめて揃えるかで各サービスの使い勝手が変わるため、購入前に該当巻の価格を見比べておくと無駄がありません。
アニメ『フェルマーの料理』2期に関するよくある質問
アニメの続きは原作の何巻から読めばいいですか
アニメ1期は原作の1巻から5巻途中までを映像化しています。そのため、続きから読むなら第5巻または第6巻が目安です。ただしアニメ第12話は原作にないオリジナルの結末になっているため、原作本来の流れをたどりたい場合は第5巻から読み始めるほうが接続を確認しやすくなります。現在の最新刊は2026年6月30日発売の第8巻です。
2期が制作される場合、1期のキャストやスタッフは維持されますか
制作自体が発表されていないため、続投に関する情報は一切公表されていません。1期では監督を市川量也が務め、アニメーション制作をドメリカが担当、北田岳役を富田涼介、朝倉海役を坂泰斗が演じました。監督とスタジオの代表が同一人物であることから、同スタジオで制作される限りは体制が大きく変わりにくいと予想されますが、これは体制上の推測であり、続投が確約された情報ではありません。
原作が休載中でもアニメ2期は制作される可能性がありますか
可能性がなくなったわけではありません。休載は打ち切りではなく、作者が別作品の新連載を準備するための一時的なもので、作者本人が連載復帰の意思を示しています。ただし休載中は原作ストックが増えないため、現状の8巻までという分量が2期の上限になります。1期のペースで換算すると1クール分にはやや足りない計算のため、連載が再開して刊行が進むほど2期の実現条件は整いやすくなる、という関係にあります。
実写ドラマ版とアニメ版はどちらを先に観るべきですか
本作は2023年にTBS系で実写ドラマ化されており、アニメ版とは独立した映像化作品です。どちらから観ても問題はありませんが、原作の展開により近い構成をたどりたい場合はアニメ版が入口として適しています。両方を観た場合、同じ原作エピソードに対する演出上のアプローチの違いを比較できます。
まとめ:2期は未発表、判断材料は「連載再開」に集約される
2026年8月時点の状況を改めて整理します。アニメ第2期は制作決定・放送時期ともに未発表です。原作は第8巻まで刊行され累計100万部を突破した一方、2026年3月号から休載に入っており、ストックはこれ以上増えていません。1期が5巻途中までを消化していることを踏まえると、2期に使える分量は約3巻強で、1クールを構成するにはやや不足していると推定されます。
制作を担当したドメリカは2025年10月から2026年3月まで『グノーシア』の2クール放送を抱えており、同スタジオにTVシリーズの続編制作実績が確認できないことも含めて、時期を逆算できる材料は限られています。したがって、2期の実現可能性を測るうえで最も注視すべき指標は、『月刊少年マガジン』での連載再開時期ということになります。連載が戻り刊行ペースが回復すれば、ストック面の制約は解消に向かいます。
なお、1期については2025年11月12日にBlu-ray BOXが発売されています。全12話に加え、小林有吾による描き下ろし三方背ケース、キャスト・スタッフインタビューと作中料理のレシピを収録したブックレット、オーディオコメンタリーが付属する仕様です。配信では確認できない制作側の意図を知りたい場合は、こちらが選択肢になります。
本記事は今後、2期に関する公式発表や原作の連載再開が確認され次第、内容を更新します。最新の告知は公式サイトおよび公式Xで確認してください。

