頂上に辿り着けば望むものが全て手に入ると謳われる巨大な塔。そこへ足を踏み入れた少年・夜(バム)が、ラヘルを追って過酷な試験に挑んでいく。SIUによる韓国のウェブトゥーン『神之塔 -Tower of God-』は、2010年6月30日からNAVER WEBTOONで連載が続く長期作品です。
アニメは2020年に第1期、2024年に第2期が放送され、第2期最終話「旅立ちの夜明け」の放送から1年8ヶ月が経過しました。この記事では2026年8月時点での第3期の制作状況、第1期と第2期で制作会社が入れ替わった経緯、そして原作がどこまで映像化されたのかを扱います。
『神之塔』アニメ3期の制作状況(2026年8月時点)
2026年8月現在、第3期の制作は公式に発表されていません。公式サイト・公式Xともに、第2期関連の告知以降、続編に関する新しい発表は出ていない状態です。
第2期は2クール構成で、前半と後半でタイトルが分かれていました。前半『神之塔 -Tower of God- 王子の帰還』が2024年7月7日から9月29日まで全13話、後半『神之塔 -Tower of God- 工房戦』が2024年10月6日から12月29日まで全13話、通算で全26話です。第1期に続いてOP・EDテーマはStray Kidsが担当しました。
『神之塔』アニメシリーズの現状
- 第3期ステータス:公式発表なし(2026年8月時点)
- 放送実績:第1期(2020年4月〜6月・全13話)、第2期(2024年7月〜12月・全26話)
- 原作:NAVER WEBTOONにて連載中(日本語版はデジタル配信で読める)
- 第2期終了からの経過:約1年8ヶ月
原作は現在も連載が継続しており、第2期が到達した地点よりはるか先まで話が進んでいます。映像化できる原作ストックが不足している状況ではないため、第3期が制作されない理由を原作側に求めることはできません。
TVアニメ『神之塔 -Tower of God-』公式サイト
『神之塔 -Tower of God-』公式X(旧Twitter)
第3期の発表を待つ間に第1期・第2期を見返しておきたい場合、シリーズは各種動画配信サービスで視聴できます。無料お試し期間を使えば全26話の第2期をまとめて追いかけることも可能です。
制作会社の交代と、テレコム・アニメーションフィルムの法人消滅
『神之塔』は第1期と第2期で制作会社が変わっています。第1期を担当したのはテレコム・アニメーションフィルムで、監督は佐野隆史、シリーズ構成は吉田恵里香、音楽はKevin Penkinが務めました。第2期はアンサー・スタジオが制作を担当し、総監督に竹内一義、監督に鈴木慧を迎えています。シリーズ構成の吉田恵里香は第1期から続投しました。
そして第1期を手掛けたテレコム・アニメーションフィルムは、現在は法人として存在しません。2026年2月17日、親会社のトムス・エンタテインメントがグループ制作体制の強化に向けた組織再編として吸収合併を発表し、同年4月1日付でテレコムはトムスに吸収され解散しました。背景には2025年3月期決算での最終損失3億4600万円と債務超過があります。ただし「テレコム・アニメーションフィルム」の名称自体は、トムスの商標・ブランド名として引き続き使われる予定とされています。
| シリーズ | 制作会社 | 放送時期・話数 | 前作からの間隔 |
| 第1期 | テレコム・アニメーションフィルム | 2020年4月〜6月/全13話 | — |
| 第2期「王子の帰還」 | アンサー・スタジオ | 2024年7月〜9月/全13話 | 約4年1ヶ月 |
| 第2期「工房戦」 | アンサー・スタジオ | 2024年10月〜12月/全13話 | 連続2クール |
| 第3期 | 未発表 | 未定 | 2期終了から約1年8ヶ月経過 |
第1期から第2期までの間隔は約4年1ヶ月でした。この前例に単純に当てはめるなら、第2期終了が2024年12月である以上、次の放送は2029年前後という計算になります。ただし第1期と第2期の間には制作会社の交代という事情があり、この4年をそのまま標準的な間隔とみなすのは適切ではないと考えられます。第2期を担当したアンサー・スタジオが続投する形であれば、体制の再構築にかかる時間は短縮される可能性があります。
一方で、第1期の制作会社が法人として消滅したことは、シリーズの制作体制が第1期当時とは完全に別物になったことを意味します。第3期がどの会社で作られるかは、現時点では推測の域を出ません。
原作の消化ペースと、3期で描かれる可能性が高い内容
第1期は原作第1部(全78話)に相当する範囲を全13話で映像化しました。第2期は原作第2部の冒頭から「工房戦」の決着までを全26話で描いています。工房戦のエピソードは原作第2部の118話あたりから始まるため、第2期26話で消化した原作の分量はおおよそ150話前後と推定されます。アニメ1話あたり原作5〜6話程度のペースで、第1期とほぼ同じ配分です。
| シリーズ | 映像化した範囲 | 推定消化ペース |
| 第1期(全13話) | 原作第1部(全78話) | アニメ1話=原作約6話 |
| 第2期(全26話) | 原作第2部の冒頭〜工房戦の決着 | アニメ1話=原作約5〜6話 |
| 第3期(未発表) | 名前狩り編以降と予想される | — |
工房戦の次に控えるのは「名前狩り編(Name Hunt Station)」です。ここは地獄列車編の入り口にあたる部分で、夜たちが列車に乗り込むための資格を巡って争うことになります。地獄列車編そのものは名前狩り編を経てから本格的に展開されるため、第3期が2クール構成であれば名前狩り編から地獄列車編の序盤までが範囲になると予想されます。1クールであれば名前狩り編を中心に据える形になるでしょう。
なお『神之塔』は日本語版の紙の単行本が刊行されておらず、原作はデジタル配信でエピソード単位で読む形式です。アニメ第2期の続きを追いたい場合は、工房戦終了後のエピソードから読み始めることになります。アニメでは省略・再構成された描写もあるため、伏線を含めて把握したいなら第2部の最初から読み直すのも選択肢です。配信プラットフォームによって無料で読める話数や価格が異なるため、比較してから選ぶとよいでしょう。
「MAPPA制作・2027年放送」という情報の出どころ
2026年4月頃から、SNS上で「第3期の制作がMAPPAに決定し、2027年前半に放送される」「Kevin Penkinが音楽で復帰する」という内容の投稿が拡散しました。しかしこの投稿はファンが運営する非公式アカウントによるもので、投稿日は4月1日です。エイプリルフールの投稿である可能性が高く、公式サイトや公式X、制作各社のいずれからも同内容の発表は出ていません。
第3期に関する情報を確認する際は、公式サイトと公式Xアカウント(@anime_ToG)、あるいはアニメイトタイムズなどの報道媒体を情報源にすることをおすすめします。長期間発表がない作品ほど、非公式な「確定情報」が出回りやすくなります。
アニメ『神之塔』3期に関するよくある質問
3期の制作は決定していますか?
2026年8月時点で、第3期の制作決定は発表されていません。原作のストックは十分にあり、第2期は全26話という大きな規模で制作されましたが、続編に関する公式アナウンスは出ていない状態です。
アニメの続きは原作のどこから読めますか?
第2期最終話「旅立ちの夜明け」は工房戦の決着までを描いています。その直後にあたる名前狩り編のエピソードから読み始めると、アニメの続きにあたります。日本語版はデジタル配信で読めます。
1期と2期のように4年待つことになりますか?
第1期から第2期までの4年1ヶ月という間隔には、制作会社がテレコム・アニメーションフィルムからアンサー・スタジオへ交代したという事情が含まれます。第3期でアンサー・スタジオが続投するなら、体制構築の期間が省ける分だけ短くなる可能性はあります。ただし第2期終了から既に1年8ヶ月が経過しており、この時点で発表がないことを踏まえると、仮に制作が進行していたとしても放送は数年先になると予想されます。
2期はなぜタイトルが2つに分かれているのですか?
第2期は連続2クールで放送され、前半13話が『王子の帰還』、後半13話が『工房戦』というサブタイトルを持つ構成でした。話数は通算でカウントされており、最終話は第26話にあたります。配信サービスでは2作品として分けて登録されている場合があるため、視聴する際は両方を確認してください。
まとめ
2026年8月時点で『神之塔』第3期の制作発表はありません。原作は連載が続いており映像化できる範囲は十分に残っているため、続編が作られない理由があるとすれば原作以外の要因ということになります。第1期を担当したテレコム・アニメーションフィルムが2026年4月にトムス・エンタテインメントへ吸収合併され法人として消滅したことは、シリーズを取り巻く制作環境が第1期当時から大きく変わったことを示しています。
第3期が実現した場合に描かれるのは名前狩り編以降、地獄列車編へと向かう展開だと予想されます。夜が塔を登る目的そのものが問い直される区間で、原作でも評価の高いパートです。
第2期の完結から時間が経った今、全26話をあらためて通して見ると、工房戦までの伏線の張り方が見えてきます。手元に置いて見返したい場合はBlu-ray/DVDも発売されています。
続報は公式サイトと公式X(@anime_ToG)で発表されます。非公式アカウント発の「確定情報」が出回ることもあるため、発表元を確認したうえで受け取るようにしたいところです。

