ネトゲで出会った年下男子高校生と失恋女子大生の恋模様を描き、2023年春に放送されたアニメ「山田くんとLv999の恋をする」。
2023年6月に最終回を迎えてから3年以上が経過しましたが、アニメ2期を待つ声は今も続いています。一方でこの3年の間に、原作・実写映画・制作会社マッドハウスの状況はいずれも大きく動きました。
この記事では、2026年8月時点の最新情報をもとに、アニメ2期の可能性を制作会社「マッドハウス」の制作ラインと原作の刊行ペースという2つの軸から考察します。前者は2026年に入って明確に好転し、後者はむしろ不透明さを増している、というのが現在の状況です。
アニメ2期の現状:2026年8月時点で公式発表はない
結論からお伝えすると、2026年8月時点で、アニメ「山田くんとLv999の恋をする」第2期に関する公式な制作発表は行われていません。
アニメ公式サイト・アニメ公式Xアカウントの更新も長期間止まったままです。ただし後述するとおり、原作サイドの公式アカウントや展覧会などのプロジェクトは2026年に入っても継続して動いており、作品そのものが止まっているわけではありません。
続報が出るとすれば、以下の公式チャンネルが最初の発表元になると考えられます。
TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』公式サイト

『山田くんとLv999の恋をする』公式X(旧Twitter)

まずはアニメ第1期をおさらい
2期の可能性を考える前提として、2023年に放送された第1期の基本情報を整理しておきます。
放送情報と制作陣
アニメ第1期は2023年4月2日から6月25日にかけて、TOKYO MXほかで全13話が放送されました。『ちはやふる』『カードキャプターさくら』などを手掛けた浅香守生監督が指揮を執っています。
| 役職 | 担当者 |
|---|---|
| 原作 | ましろ |
| 監督 | 浅香守生 |
| シリーズ構成 | 中西やすひろ |
| キャラクターデザイン | 濱田邦彦 |
| 音楽 | DE DE MOUSE、ミト |
| アニメーション制作 | マッドハウス |
物語のあらすじ
主人公は、彼氏に浮気されてフラれたばかりの女子大生・木之下茜。元彼を見返すため、彼とのきっかけだったネットゲームのオフラインイベントに参加しますが、そこで同じギルドの無愛想な男子高校生プロゲーマー・山田秋斗と最悪の出会いを果たします。
ヤケ酒に付き合わせた勢いで山田の家に泊めてもらうことになった茜は、それをきっかけに山田や、ギルドマスターの瑛太、その妹の瑠奈といったゲーム仲間たちとの交流を深めていきます。恋愛に興味がない年下男子・山田と、少し重いけれど一生懸命な茜。正反対の二人が、ゲームと現実を行き来しながら少しずつ距離を縮めていく過程が本作の中心です。
主要キャラクターとキャスト
| キャラクター名 | 声優 |
|---|---|
| 木之下茜 | 水瀬いのり |
| 山田秋斗 | 内山昂輝 |
| 佐々木瑛太 | 花江夏樹 |
| 佐々木瑠奈 / 瑠璃姫 | 加隈亜衣 |
| 前田桃子 | 大西沙織 |
| 鴨田たけぞう | 飛田展男 |
| 椿ゆかり | 土屋李央 |
【2026年の変化】マッドハウスの制作ラインに空きが生まれた
これまで「2期がすぐに動かない最大の理由」として挙げられてきたのが、制作を担当したマッドハウスのスケジュールの逼迫でした。しかしこの前提は、2026年に入って状況が変わっています。
マッドハウスはどんな制作会社か
| 会社名 | 株式会社マッドハウス |
| 設立 | 1972年10月 |
| 主な代表作 | 『葬送のフリーレン』 『オーバーロード』シリーズ 『ワンパンマン』(第1期) 『ちはやふる』シリーズ |
大型タイトルが相次いで放送を終えた
マッドハウスが抱えていた大型案件のうち、2026年前半に稼働していた主要作品はすでに放送を終えています。
| 作品 | 放送時期 | 状況 |
|---|---|---|
| 葬送のフリーレン(第2期) | 2026年1月16日〜3月27日 | 放送終了 |
| 淡島百景 | 2026年4月9日〜6月(全12話) | 放送終了 |
| LIAR GAME | 2026年放送予定 | 制作進行中 |
数年前の「2026年まで制作ラインが完全に埋まっている」という状況と比べると、明らかに余地が生まれています。もちろんスタジオ内部の稼働状況は公開されていないため断定はできませんが、少なくともスケジュール上の障害は以前より小さくなったと考えられます。
【注目】浅香守生監督は『淡島百景』を終えたばかり
スタジオ全体の稼働以上に注目したいのが、監督個人のスケジュールです。
「山田くんとLv999の恋をする」の監督を務めた浅香守生は、2026年4月から6月に放送された『淡島百景』(志村貴子原作、マッドハウス制作)でも監督を担当していました。つまり第1期終了後の浅香監督は、少なくとも2026年前半まで別作品に従事していたことになります。
本作は監督の演出色が作品の空気感に直結するタイプの恋愛作品で、続編を作るなら同じ布陣を揃えたいと考えるのが自然です。その前提に立つと、これまで2期が動かなかったのはスタジオ全体の混雑だけでなく、中心スタッフの手が空かなかったことも要因だったと推測できます。そしてその制約は、2026年後半の時点では解消されているはずです。
【独自分析】マッドハウス作品の続編制作間隔データ
では、マッドハウスは実際どれくらいの間隔で続編を作ってきたのか。過去作の実績を並べると、2期の待ち時間を見積もる目安になります。
| 作品 | 前シーズン | 次シーズン | 間隔 |
|---|---|---|---|
| ちはやふる | 1期(2011年10月〜2012年3月) | 2期(2013年1月〜6月) | 約10ヶ月 |
| オーバーロード | 1期(2015年7月〜9月) | 2期(2018年1月〜4月) | 約2年4ヶ月 |
| オーバーロード | 3期(2018年7月〜10月) | 4期(2022年7月〜9月) | 約3年9ヶ月 |
| 葬送のフリーレン | 1期(2023年9月〜2024年3月) | 2期(2026年1月〜3月) | 約1年10ヶ月 |
| ちはやふる | 2期(2013年1月〜6月) | 3期(2019年10月〜2020年3月) | 約6年4ヶ月 |
このデータから読み取れることは2つあります。
ひとつは、マッドハウスの続編間隔は2年前後から4年程度に集中しているという点。第1期終了から約3年2ヶ月が経過した現在の「山田くん」は、この平均的なレンジのなかにまだ収まっています。この時点で可能性が絶たれたと判断するのは早計です。
もうひとつは、『ちはやふる』2期→3期の約6年4ヶ月という例外的な長期空白が実在すること。同じ浅香守生監督作品で、しかも人気・評価ともに高かった作品でこの間隔が発生している事実は、「人気があれば早く続編が来る」という単純な図式が成立しないことを示しています。
なお、続編がスタジオごと変わるケースもあります。『ワンパンマン』は第1期をマッドハウスが制作しましたが、第2期以降はJ.C.STAFFに引き継がれました。マッドハウスの手が空かない場合でも、別スタジオでの続編制作という選択肢は残されている、という見方もできます。
原作消化ペースとストックの現状
アニメ第1期は原作4巻・第41話まで
アニメ第1期(全13話)が描いたのは、原作コミックス第4巻・第41話までの内容です。茜が山田の学園祭に足を運び、二人の距離が少し縮まるところまでが映像化されました。
13話で4巻分という配分は、1クールあたり原作3〜4巻を消化するペースで、恋愛作品としては標準的な速度です。仮に2期が同じペースで作られるなら、必要な原作ストックは3〜4巻分となります。
| アニメ1期の到達点 | 原作4巻・第41話 |
| 2期の開始想定地点 | 原作5巻・第42話 |
| 既刊 | 10巻(2024年11月22日発売) |
| 未映像化ストック | 約6巻分 |
未映像化分が約6巻分あるため、1クールはもちろん、構成次第では2クール分の映像化も可能な量が確保されています。ストック不足は2期実現の障害になっていません。
アニメの続きを今すぐ追いたい場合は、原作5巻から読み始めるとちょうどアニメ最終回の直後から繋がります。BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどで5巻以降の巻を単巻から購入でき、価格や特典は各サービスで異なります。
【懸念】単行本の刊行ペースが鈍化している
一方で、以前は指摘されていなかった新しいマイナス材料もあります。単行本の刊行ペースです。
最新刊である第10巻の発売日は2024年11月22日。それから1年9ヶ月が経過した2026年8月時点でも、第11巻の発売日は公式に発表されていません。原作は漫画アプリ「GANMA!」で連載が続いており完結もしていませんが、刊行間隔が以前より明らかに開いている状態です。
これは2期の企画そのものを止める要因ではありません。既存の未映像化分だけで十分なストックがあるためです。ただし、アニメ化の企画は「放送時点で原作がどこまで進んでいるか」も見て判断されるため、刊行ペースの鈍化が続編企画の優先度に影響する可能性は考慮しておいたほうがよいでしょう。
続編を後押しするポジティブ材料
1. 累計発行部数は650万部を突破
シリーズ累計発行部数(紙・電子合算)は、2025年9月時点で650万部を突破しました。アニメ放送直後の2024年時点では450万部だったことを考えると、アニメ終了後も着実に部数を伸ばし続けていることになります。
この「放送後も売れ続けている」という点は、続編企画の判断材料としては非常に強い部類に入ります。
『山田くんとLv999の恋をする』公式X(旧Twitter)
2. 実写映画・展覧会とメディアミックスが継続中
2025年3月28日には、作間龍斗と山下美月のW主演による実写映画版が公開されました。さらに2026年に入っても、原画やフォトスポットを展示する巡回展「山田くんとLv999の恋をする展」が開催されています。
| 展開 | 時期 |
|---|---|
| 実写映画公開 | 2025年3月28日 |
| 展覧会(京都・大丸ミュージアム) | 2026年1月4日〜1月18日 |
| 展覧会(愛媛・南海放送本町会館) | 2026年3月6日〜4月12日 |
アニメの続報が止まっている一方で、権利元がIPへの投資を継続していることが分かります。展覧会の巡回が2026年まで組まれているという事実は、作品が「過去のヒット作」として整理されていないことを示す指標として重要です。
アニメ2期が制作されるなら放送はいつからか
ここまでの材料を整理すると、次のようになります。
- プラス材料:原作ストック約6巻分/累計650万部で部数増加中/実写映画・展覧会などIP展開が継続/マッドハウスと浅香監督のスケジュールに空きが生まれた
- マイナス材料:公式発表が3年以上ない/単行本の刊行ペースが鈍化/第1期の円盤売上は突出した数字ではなかった
スケジュール面の障害が薄れた以上、あとは製作委員会の判断次第という段階に入ったと見られます。ただし、仮に2026年後半に企画が動き出したとしても、一般的なTVアニメの制作期間は約1年半から2年です。
そのため、2期が実現する場合の放送時期は早くとも2028年前半、現実的には2028年以降になると予想されます。もし2026年内に制作決定の告知が出れば、この予想はかなり確度の高いものになりますが、告知がないまま2027年を迎えるようであれば、『ちはやふる』のような長期空白パターンを想定しておく必要があるでしょう。
続報を待つ間に第1期を見返すなら
第1期は現在も主要な動画配信サービスで視聴できます。dアニメストア、U-NEXT、Netflixなどで見放題配信されており、いずれも初回登録時の無料お試し期間を使えば全13話をまとめて見返すことが可能です。2期の告知が出た際に話の流れをすぐ思い出せるよう、今のうちに復習しておくのもよいでしょう。
アニメ「山田くんとLv999の恋をする」に関するよくある質問
アニメ2期はいつから放送されますか?
2026年8月時点で、2期の制作に関する公式発表はありません。制作会社マッドハウスの大型案件が2026年前半に相次いで放送を終えたためスケジュール面の余地は生まれていますが、企画が動き出したとしても放送は2028年以降になると予想されます。
アニメ1期は原作のどこまで描かれましたか?
第1期(全13話)は原作コミックス第4巻・第41話までを映像化しました。アニメの続きを読む場合は、第5巻の第42話からとなります。
原作漫画は完結していますか?最新刊は何巻ですか?
完結していません。漫画アプリ「GANMA!」で連載が続いています。単行本の最新刊は2024年11月22日発売の第10巻で、2026年8月時点で第11巻の発売日は発表されていません。
2期の制作会社はマッドハウスのままですか?
2期自体が未発表のため確定情報はありません。第1期はマッドハウスが制作しましたが、同社の『ワンパンマン』のように続編でスタジオが変更された前例もあるため、続編制作=マッドハウス続投とは限らない点には留意が必要です。
実写映画とアニメの関係は?
実写映画は作間龍斗と山下美月のW主演で2025年3月28日に公開されました。アニメとは別のプロジェクトですが、同じ原作を基にした作品です。アニメ2期の内容に直接影響するものではありません。
アニメはどこで見られますか?
dアニメストア、ABEMA、Netflix、U-NEXTといった主要な動画配信サービスで見放題配信されています。配信状況は変更される場合があるため、視聴前に各サービスの最新のラインナップをご確認ください。
まとめ:条件は好転、あとは製作委員会の判断待ち
この記事の要点を整理します。
- 現状:2026年8月時点でアニメ2期の公式発表はない。
- 最大の変化:『葬送のフリーレン』2期・『淡島百景』がいずれも2026年前半に放送を終え、マッドハウスと浅香守生監督のスケジュールに空きが生まれた。長らく続編の壁とされてきた制作リソースの問題は薄れつつある。
- 原作:未映像化ストックは約6巻分あり量は十分。ただし第10巻以降、単行本の刊行ペースは鈍化している。
- 人気:累計発行部数は650万部を突破(2025年9月時点)。実写映画・巡回展など2026年もIP展開は継続中。
- 放送時期予想:制作されるとしても、放送は2028年以降が現実的なライン。
第1期終了から3年、状況は「動きたくても動けない」から「動かそうと思えば動かせる」段階に変わりました。それでも公式発表がないという事実は事実として受け止めつつ、原作の続きを追いながら続報を待つのがよさそうです。山田と茜のその後が再び映像で見られる日を期待して、公式サイト・公式Xの動きを追っていきましょう。

