2020年に2クールにわたり放送され、『そらのおとしもの』の水無月すう先生が描く壮大なヒロイック・アクションファンタジーとして話題を呼んだアニメ「プランダラ」。
物語が過去編に突入し、世界の謎が深まる中で幕を閉じてから5年以上が経過。「アニメの2期や3期はいつから放送されるの?」「制作中止になったって本当?」と、続編を待ち望む声は後を絶ちません。
この記事では、「プランダラ」のアニメ続編(2期・3期)は実現するのか、その可能性をアニメ制作の鍵を握る制作会社「ギークトイズ」の最新動向や、原作の状況、そしてもし続編が描かれるとしたらキャラクターたちはどうなるのかという深掘り考察まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。
「プランダラ」アニメ続編(2期・3期)の現状:可能性は極めて低い
まず結論からお伝えすると、現時点(2025年10月)でアニメ「プランダラ」の続編(第2期・第3期)に関する公式な制作発表は一切なく、今後制作される可能性も極めて低い状況です。
アニメ公式サイトや公式SNSの更新も長期間停止しており、ファンにとっては非常にもどかしい状況が続いています。この記事では、なぜこれほどの人気作の続編が制作されないのか、その理由を深く探っていきます。
TVアニメ「プランダラ」公式サイト
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まずはアニメ第1期をおさらい!作品の魅力と基本情報
待望の続編を議論する前に、2020年に放送されたアニメ第1期がどのような作品だったかを振り返ります。
放送情報と制作陣
アニメ第1期は、2020年1月9日から6月25日にかけて、TOKYO MXほかにて連続2クール・全24話が放送されました。
| 役職 | 担当者 |
|---|---|
| 原作 | 水無月すう |
| 監督 | 神戸洋行 |
| シリーズ構成 | 鈴木雅詞 |
| キャラクターデザイン | 高品有桂、福地友樹、福田裕樹 |
| 音楽 | 松本淳一 |
| アニメーション制作 | GEEKTOYS(ギークトイズ) |
物語のあらすじと魅力:数字(カウント)が全てを支配する世界の物語
物語の舞台は、全ての人間が身体のどこかに刻まれた「数字(カウント)」によって人生を支配される世界、アルシア。この世界では、強者が弱者からカウントを奪い取る「星奪戦」が日常的に行われ、カウントが0になった者は地の底「アビス」に堕とされると信じられていました。
本作のヒロイン・陽菜は、アビスに堕ちた母の遺言に従い、伝説の「撃墜王」を探す旅を続けていました。5年もの歳月を経て、彼女は仮面で素顔を隠した一人の剣士、リヒトー=バッハと出会います。彼は女にフラれた数というマイナスのカウントを持つ変質者でしたが、その正体こそ、陽菜が探し求めていた伝説の「閃撃の撃墜王」でした。
しかし、リヒトーは自らの過去を隠し、陽菜を突き放します。なぜ彼は正体を隠すのか、300年前に終結したはずの「廃棄戦争」とは何だったのか。物語は、陽菜とリヒトーの出会いをきっかけに、過去と現在が交錯する壮大な謎解きへと発展していきます。本作の魅力は、水無月すう先生ならではのラブコメ要素と、数字が人の価値を決めるというディストピアな世界観、そして重厚なSF設定が融合した、予測不能なストーリー展開にあります。
主要キャラクターと豪華キャスト紹介
| キャラクター名 | 声優 | キャラクター紹介 |
|---|---|---|
| リヒトー=バッハ | 中島ヨシキ | 本作の主人公。「閃撃の撃墜王」の異名を持つ伝説の英雄。 |
| 陽菜=ファロウ | 本泉莉奈 | 本作のヒロイン。母の遺言を胸に撃墜王を探す健気な少女。 |
| ナナ=バスーラ | 伊藤静 | 移動酒場の店主。その正体は「識撃の撃墜王」。 |
| ジェイル=マードック | 梅原裕一郎 | アルシア王立軍の中尉。自らの「信念」を貫くことに命を懸ける。 |
| リィン=メイ | 小澤亜李 | ジェイルの部下である軍曹。足技を得意とする。 |
| ペレ=ポポロ | 市川蒼 | ジェイルの部下である軍曹。「心撃」の撃墜王。 |
| 園原水花 | 悠木碧 | 「追撃の撃墜王」の異名を持つ特務部隊の少佐。 |
| アレクサンドロフ=グリゴローヴィッチ | 東地宏樹 | アルシア王立軍の総司令。「爆撃の撃墜王」。 |
なぜアニメ続編(2期・3期)は絶望的なのか?3つの大きな理由
「続編を制作してほしい」というファンの熱い願いとは裏腹に、2期や3期の実現が極めて難しいのには、明確な理由が存在します。
理由①:原作漫画がすでに完結している
アニメの大きな目的の一つに「原作の販売促進」がありますが、原作漫画は2022年4月に全21巻で堂々完結しています。物語のゴールがすでに存在し、プロモーションの必要性が薄れたことも、新たなアニメシリーズの企画を難しくしている一因です。
| 原作メディア | 刊行状況 |
|---|---|
| プランダラ(本編) | 全21巻で完結済み |
理由②:制作会社ギークトイズの多忙なスケジュール
アニメーション制作を担当した「ギークトイズ」は、近年多くの人気作を手掛ける多忙なスタジオです。
| 会社名 | ギークトイズ(ギークピクチュアズ) |
|---|---|
| 設立 | 2017年10月 |
| 主な代表作 | 『デート・ア・ライブIV・V』 『ライアー・ライアー』 『デッドマウント・デスプレイ』 |
ギークトイズは2025年以降も、すでに人気作品の制作が決定しています。
- 2025年1月~: 『サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話』
これだけの期待作を抱えているため、「プランダラ」続編の制作ラインを確保するのが現時点では物理的に不可能な状況にあると推測されます。
理由③:第1期アニメの商業的な評価
アニメ第1期は連続2クールという力の入ったプロモーションが行われましたが、続編制作の指標となるBlu-rayの売上などは、残念ながら大ヒットと呼べるほどの数字には至りませんでした。5年以上続報がないという現状は、製作委員会が続編への投資を決定するには、商業的なインパクトが少し足りなかった可能性を示唆しています。
もし続編(2期)が制作されたら?主要キャラクターたちの「その後」を徹底考察
絶望的な状況ではありますが、もし奇跡的に2期が制作されるとしたら、どのような物語が描かれるのでしょうか。アニメ1期の続きとなる原作の展開を基に、キャラクターたちの「その後」を考察します。
リヒトー=バッハ:300年の罪と向き合う「閃撃の撃墜王」
アニメ第1期の終盤、私たちはリヒトーが300年前の「廃棄戦争」を生き抜いた英雄「撃墜王」の一人であることを知りました。もし2期が描かれるなら、物語の核心は彼がなぜ300年もの間、罪を背負い続けることになったのか、その悲壮な過去にさらに深く迫ることになるでしょう。
彼は、戦争を終わらせるために多くの命を奪い、「殺さない軍隊」という理想を自ら裏切ってしまいました。その罪悪感が、彼を陽菜から遠ざける最大の理由です。
2期では、そんなリヒトーが陽菜との交流を通じて、自身の過去と向き合い、本当の意味で救われる日は来るのか、その内面的な葛藤が描かれるはずです。陽菜の母・月菜との悲しい約束の真実も明かされ、彼のキャラクターはさらに深みを増していくでしょう。
陽菜=ファロウ:母から受け継いだ意志とリヒトーへの想い
母の遺言を信じ、ひたむきに「撃墜王」を探し続けた陽菜。彼女は1期の旅を通じて、ただ守られるだけの少女から、自らの意志でリヒトーの隣に立つことを決意する強い女性へと成長しました。
2期では、リヒトーの過酷な過去を知った上で、それでも彼と共に歩むことを選ぶ彼女の覚悟が試されます。彼女が持つ「オリジナルバロット」には、この世界の真実を左右する重大な秘密が隠されています。母・月菜から託された真の使命とは何なのか。
陽菜は、リヒトーを救う鍵を握るヒロインとして、物語の中心でさらに輝きを増していくことになるでしょう。彼女の一途な想いは、300年の孤独に苛まれたリヒトーの心を溶かすことができるのでしょうか。
ジェイル=マードック:絶対の「信念」が揺らぐ時
自らの「信念を貫く」ことをカウントとし、軍人としての正義を体現してきたジェイル。彼は1期でリヒトーと敵対し、その圧倒的な力の前に敗北を喫しました。しかし、彼は単なる敵役ではありません。
2期が描かれるなら、彼は世界の真実に直面し、その絶対的な「信念」が大きく揺らぐことになります。アビスの正体とは何か、議会(アルシング)の真の目的とは何か。これまで信じてきた「軍の正義」が、実は偽りであったと知った時、彼はどのような決断を下すのか。
リヒトーと再び敵対するのか、それとも世界の真実を正すために共闘する道を選ぶのか。彼の葛藤と決断は、2期の物語に大きなサスペンスと深みをもたらす重要な要素となるはずです。
アニメ「プランダラ」に関するよくある質問
「プランダラ」アニメ3期はいつですか?(2期は?)
2025年10月現在、アニメ2期・3期の制作に関する公式発表はありません。原作が完結していることや、第1期の商業的評価などから、制作される可能性は極めて低い状況です。
アニメは打ち切りになったのですか?
公式に「打ち切り」が発表されたわけではありません。しかし、第1期放送終了から5年以上続報がないため、プロジェクトが事実上の休止状態にある可能性が高いです。
アニメ1期は原作のどこまで描かれましたか?
アニメ第1期(全24話)は、原作漫画の過去編が始まる直前、リヒトーたちが300年前にタイムスリップするところまでを描いています。物語の核心に触れる、まさにこれからという場面で終了しています。
原作漫画は完結していますか?
はい、原作漫画『プランダラ』は、2022年4月に「月刊少年エース」にて最終回を迎え、全21巻で物語が完結しました。
まとめ:アニメ続編は絶望的…物語の結末は完結済みの原作漫画で!
この記事の要点をまとめます。
- 現状: アニメ「プランダラ」2期・3期の公式な制作発表はまだなく、可能性は極めて低い。
- 理由: ①原作漫画が完結済み、②制作会社ギークトイズが多忙、③第1期の商業的評価、という3つの理由があるため。
- 結論: アニメでの続編を待つのは現実的ではない。
- 今できること: 物語の本当の結末が気になる方は、完結済みの原作漫画(全21巻)を読んで、リヒトーと陽菜、二人の物語の全てを見届けましょう!
すぐにアニメ2期・3期のニュースを聞くのは難しい状況ですが、原作漫画ではこの壮大な物語が感動のフィナーレを迎えています。アニメで「プランダラ」の世界に引き込まれた方は、ぜひ原作を手に取り、本当の結末を体験してみてください。



