2018年3月に「宇宙サバイバル編」をもって放送を終了したアニメ「ドラゴンボール超」。その後、原作漫画では「銀河パトロール囚人編(通称:モロ編)」や「生残者グラノラ編」が描かれ、ファンの間では長らく「モロ編のアニメ化はまだなのか」という声が続いていました。
その状況が、2026年1月に大きく動きました。モロ編のアニメ化にあたる新作『ドラゴンボール超 銀河パトロール』の制作決定が正式に発表されたのです。この記事では、発表内容の詳細と、まだ公表されていない放送時期について、制作を担当する東映アニメーションの放送枠の動きや原作の消化ペースといった客観的なデータをもとに考察します。
結論:モロ編のアニメ化は正式決定。放送時期のみ未発表
まず結論から整理します。2026年1月25日、幕張メッセで開催されたイベント「ドラゴンボール ゲンキダマツリ」のオープニングステージで、アニメ『ドラゴンボール超 銀河パトロール』の制作決定が発表されました。原作漫画の「銀河パトロール囚人編(モロ編)」にあたる、アニメ『超』の続きとなる物語です。
同時に、もう1作品の制作も発表されています。2015年から2018年に放送された『ドラゴンボール超』に大幅な新規カットの追加・描き直しを施した“エンハンスド版”『ドラゴンボール超 ビルス』で、こちらは2026年秋よりフジテレビにて放送されることが決まっています。
| 項目 | 『ドラゴンボール超 銀河パトロール』 | 『ドラゴンボール超 ビルス』 |
|---|---|---|
| ステータス | 制作決定(放送時期未発表) | 2026年秋 放送決定 |
| 放送局 | 未発表 | フジテレビ |
| 内容 | 原作「銀河パトロール囚人編(モロ編)」のアニメ化 | アニメ『超』序盤のエンハンスド版 |
| 発表日 | 2026年1月25日(ドラゴンボール ゲンキダマツリ) | |
つまり、これまで「いつになるか分からない」とされていたモロ編のアニメ化は、実現するかどうかの段階を越え、放送時期の発表を待つ段階に入ったことになります。今後の続報は、以下の公式サイト・公式Xで発表される可能性が最も高いでしょう。
アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』公式サイト

アニメ「ドラゴンボール」シリーズ公式X(旧Twitter)
発表された2作品の違いを整理する
今回の発表は2作品が同時に告知されたため、内容を混同しやすくなっています。それぞれの位置づけを確認しておきます。
『ドラゴンボール超 ビルス』:物語を再構築したエンハンスド版
『ビルス』は完全新作ではなく、既存のアニメ『ドラゴンボール超』を作り直した“エンハンスド版”と位置づけられています。大幅な新規カットの追加、カットの改修、全カットの再撮影に加え、劇伴や効果音を加えた新規ダビングが行われ、物語そのものも再構築されるとされています。単なる高画質化ではなく、構成レベルで手を入れた再編集版という点が特徴です。
タイトルのとおり破壊神ビルスの登場する序盤が軸となり、アニメ『超』でいう第1話から第18話にあたる範囲が中心になると見られています。ただし、公開されたトレーラーには復活を待つフリーザの姿も確認されており、どのエピソードまでを含むのかについて公式からの明言はありません。
『ドラゴンボール超 銀河パトロール』:アニメの続きにあたる新作
一方の『銀河パトロール』が、ファンの待っていた「アニメ『超』の続き」にあたります。1000万年前に捕らえられた凶悪犯モロが銀河刑務所から脱獄し、全盛期の力を取り戻すためドラゴンボールを狙って新ナメック星へ向かう——という、原作漫画で描かれた物語のアニメ化です。原作・ストーリー・キャラクターデザインは鳥山明先生が手掛けています。
ティザービジュアルでは、銀河パトロールのマークを背景に悟空とベジータが並ぶ構図が公開されました。監督・シリーズディレクターなどの主要スタッフや放送局については、現時点で発表されていません。
前提となる『ドラゴンボールDAIMA』はすでに完結済み
今回の発表以前、シリーズの中心にあったのが完全新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』でした。2024年10月に放送を開始し、全20話をもって2025年3月1日に最終回を迎えています。この日は鳥山明先生の一周忌にあたり、放送終了時には作品を惜しむ声が多く寄せられました。
『DAIMA』は『Z』の魔人ブウ編と『超』の間を描く物語で、悟空たちが小さくなってしまう冒険ファンタジーでした。シリアスな宇宙規模のバトルを描くモロ編とは方向性が異なります。かつて「『DAIMA』にリソースが集中しているため続編は動きにくい」と見られていた状況は、この完結によって解消されたことになります。実際、『DAIMA』完結からおよそ10ヶ月後に今回の2作品が発表されました。
【考察】『銀河パトロール』の放送はいつになるか
最大の焦点は、放送時期が明かされていない『銀河パトロール』がいつ始まるかです。ここでは東映アニメーションのシリーズ運用の実績から検討します。
東映アニメーションのシリーズ間隔データ
| シリーズの移行 | 前作の終了 | 次作の開始 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| ドラゴンボール超 → ドラゴンボールDAIMA | 2018年3月 | 2024年10月 | 約6年7ヶ月 |
| ドラゴンボールDAIMA → ドラゴンボール超 ビルス | 2025年3月 | 2026年秋 | 約1年半 |
| ONE PIECE エッグヘッド編 → エルバフ編 | 2025年12月 | 2026年4月 | 約3ヶ月(充電期間) |
注目したいのは、同じ東映アニメーションの『ONE PIECE』が、エッグヘッド編の終了後に2026年1月から3月までを充電期間として設け、同年4月からエルバフ編に移行している点です。長期シリーズであっても、数ヶ月の準備期間を挟んで同一枠を継続する運用が実際に行われています。
『ビルス』が枠を確保している意味
2作品が同時発表され、先に放送されるのが『ビルス』である以上、『ビルス』が2026年秋からフジテレビの枠を押さえ、その後継として『銀河パトロール』が同じ枠に入る流れが最も自然だと予想されます。エンハンスド版である『ビルス』は既存映像を基礎とするため、完全新作より短い準備期間で放送を開始できる利点があり、その間に『銀河パトロール』の制作を進める体制と考えると筋が通ります。
『ビルス』の話数は公表されていませんが、仮に1クール規模であれば2027年前半、2クール規模であれば2027年後半頃に『銀河パトロール』へ移行する可能性が考えられます。いずれも公式発表に基づく情報ではなく、あくまで過去の運用実績からの推測である点にはご注意ください。放送時期の正式発表は、『ビルス』の放送が進んだ段階で行われると見るのが妥当でしょう。
【考察】原作の消化ペースから見る『銀河パトロール』の規模
アニメが原作のどこまでを消化しているのかを整理すると、新作の規模も見えてきます。
| 原作単行本 | エピソード | アニメ化の状況 |
|---|---|---|
| 1〜9巻 | 神と神編 〜 力の大会(宇宙サバイバル編) | アニメ『超』全131話として放送済み |
| 10〜16巻 | 銀河パトロール囚人編(モロ編) | 『銀河パトロール』でアニメ化 |
| 17〜20巻 | 生残者グラノラ編 | 未アニメ化 |
| 20巻〜 | スーパーヒーロー編ほか | 未アニメ化(劇場版を原作側で再構成) |
アニメ『超』は全131話で力の大会までを描き切っており、その続きは原作9巻・第43話以降にあたります。ただし、漫画版とアニメ版は同じエピソードでも展開や決着の付け方が異なる箇所があり、力の大会は「別物」と評されるほど差があります。厳密な一対一の対応ではない点は押さえておく必要があります。
モロ編は単行本10巻から16巻までの7巻分です。近年の東映作品では『ONE PIECE』エルバフ編が「原作1話分をアニメ1話分」という濃密なペースを採用しており、この方式であればモロ編は相当な話数になります。一般的な1クール=原作3〜4巻程度のペースで換算しても2クール前後の規模になると推定され、腰を据えたシリーズとして制作される可能性が高いと考えられます。
なお原作漫画は連載が継続中で、本記事執筆時点の最新刊は2025年4月発売の24巻です。モロ編の先にはグラノラ編・スーパーヒーロー編というストックが控えており、『銀河パトロール』が好調であればさらに先の展開まで映像化が続く余地は十分にあります。
放送開始までに準備しておきたいこと
『ビルス』が2026年秋、『銀河パトロール』がその後という流れになる以上、今のうちにシリーズを振り返っておくと放送開始からスムーズに入れます。
アニメ『ドラゴンボール超』全131話や、完結済みの『ドラゴンボールDAIMA』全20話は、U-NEXT・DMM TV・dアニメストアといった動画配信サービスで視聴できます。『ビルス』は序盤の再構築版であるため、オリジナル版を先に見ておくと「どこが描き直されたのか」を比較しながら楽しめます。各サービスとも初回登録時の無料お試し期間が用意されているので、放送開始前のこの時期にまとめて見返しておくとよいでしょう。
また、アニメを待たずに物語の先を知りたい場合は原作漫画という選択肢があります。アニメ『超』131話の続きは原作9巻から、『銀河パトロール』で映像化されるモロ編は10巻から16巻までで読むことができます。BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどで取り扱いがあり、電子版であれば該当巻だけを購入して読み始めることも可能です。価格やポイント還元、紙・電子の違いは店舗ごとに差があるため、比較して選ぶことをおすすめします。
アニメ「ドラゴンボール超」に関するよくある質問
銀河パトロール囚人編(モロ編)のアニメ化は決定していますか?
決定しています。2026年1月25日に『ドラゴンボール超 銀河パトロール』として制作決定が発表されました。ただし放送時期・放送局・スタッフなどの詳細は未発表です。
『ドラゴンボール超 銀河パトロール』の放送日はいつですか?
公式発表はまだありません。先行して『ドラゴンボール超 ビルス』が2026年秋にフジテレビで放送されるため、その後を引き継ぐ形で2027年内の放送となる可能性が高いと予想されますが、確定情報ではありません。
『ドラゴンボール超 ビルス』は新作アニメですか?
完全新作ではありません。2015年から2018年に放送された『ドラゴンボール超』に、大幅な新規カットの追加・描き直し・全カットの再撮影・新規ダビングを施し、物語を再構築した“エンハンスド版”です。2026年秋よりフジテレビで放送されます。
『ドラゴンボールDAIMA』はまだ放送していますか?
すでに放送を終了しています。2024年10月に放送を開始し、全20話をもって2025年3月1日に最終回を迎えました。
アニメ「ドラゴンボール超」の続きは原作の何巻から読めますか?
アニメ全131話の続きは原作9巻・第43話以降にあたります。今回アニメ化される銀河パトロール囚人編(モロ編)は10巻から16巻、その後の生残者グラノラ編は17巻から20巻に収録されています。
まとめ:モロ編アニメ化は決定。残る焦点は放送時期
この記事の要点をまとめます。
- モロ編のアニメ化は決定: 2026年1月25日、『ドラゴンボール超 銀河パトロール』の制作決定が発表された。
- 先行するのは『ビルス』: アニメ『超』のエンハンスド版『ドラゴンボール超 ビルス』が2026年秋よりフジテレビで放送。
- 『DAIMA』は完結済み: 2025年3月1日に全20話で最終回を迎え、シリーズのリソースは次の展開へ移った。
- 放送時期の予想: 『銀河パトロール』は未発表だが、『ビルス』の後継として2027年内となる可能性が高いと予想される。
- 原作ストック: モロ編は10〜16巻の7巻分で2クール前後の規模と推定。その先にグラノラ編・スーパーヒーロー編が控える。
「いつかは実現するはず」と言われ続けてきたモロ編のアニメ化が、ようやく具体的な企画として動き出しました。まずは2026年秋の『ビルス』でシリーズがどう生まれ変わるのかを確かめつつ、『銀河パトロール』の続報を待ちたいところです。

