麻雀を題材に、能力バトルのような闘牌描写で人気を集めたアニメ「咲-Saki-」。2009年の第1期に始まり、外伝「阿知賀編」、第2期「全国編」とシリーズが展開されましたが、全国編は全国大会の準々決勝までを描いたところで終了しています。それ以降テレビアニメの新作は制作されておらず、「3期はいつ放送されるのか」「準決勝・決勝をアニメで見たい」という声が長く続いています。
本記事では、2026年8月時点で確認できる情報をもとに、アニメ「咲-Saki-」3期の公式発表状況、原作漫画の進行状況とストック量、アニメが消化した範囲、制作スタジオの現況、そして制作された場合に描かれる内容までを整理します。
「咲-Saki-」アニメ3期の最新状況(2026年8月時点)
結論から書くと、アニメ「咲-Saki-」第3期の制作決定・放送時期に関する公式発表は、2026年8月時点で確認できません。シリーズ公式サイト、公式X(旧Twitter)アカウント、制作会社、出版元のスクウェア・エニックスのいずれからも、続編制作をうかがわせるアナウンスは出ていません。
第2期「全国編」の放送は2014年1月〜4月で、そこから12年以上が経過しています。続編の企画が水面下で動いている可能性まで否定はできませんが、少なくとも公表された情報の範囲では「未定」という状態が続いています。
TVアニメ『咲-Saki-』シリーズ公式サイト

『咲-Saki-』公式X(旧Twitter)

これまでのアニメシリーズ放送実績
テレビアニメとしては本編2シリーズと外伝1シリーズが制作されています。
| シリーズ名 | 放送時期 | 話数 | 制作 | 描かれた範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 第1期「咲-Saki-」 | 2009年4月〜9月 | 全25話 | GONZO | 清澄高校の県予選決勝まで |
| 外伝「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」 | 2012年4月〜(TV放送は12話まで) | 全16話 | Studio五組 | 阿知賀女子学院の視点による全国大会 |
| 第2期「咲-Saki- 全国編」 | 2014年1月〜4月 | 全13話 | Studio五組 | 全国大会の準々決勝まで |
「阿知賀編」については、テレビ放送中に原作の連載に追いついたため地上波は12話でいったん終了し、残る4話がCS放送およびOVAとして制作されて全16話となった経緯があります。原作のストック不足が実際に制作進行へ影響した前例として、3期を考える上でも押さえておきたい点です。
原作はインターハイ決勝・大将戦へ(最新刊は27巻)
アニメに動きがない一方で、小林立氏による原作漫画はスクウェア・エニックス「ヤングガンガン」で連載が続いています。最新刊となる第27巻は2026年3月25日に発売され、インターハイ決勝の大将戦、残り7局という局面まで進みました。前半戦で大星淡が優位に立ち、後半戦から宮永咲が加速するという、シリーズの山場にあたる展開です。
物語が全国大会の最終盤に到達している点は、アニメ化を検討する側にとっても意味のある変化です。長らく「決勝がいつ終わるか分からない」状態が続いていましたが、少なくとも完結が視野に入る段階には入ったと言えます。
原作ストックとアニメ化範囲から見る3期の可能性
原作漫画の基本情報と刊行ペース
- 作者: 小林立
- 出版社: スクウェア・エニックス
- 掲載誌: 「ヤングガンガン」(2006年より連載、現在も連載中)
- 単行本: ヤングガンガンコミックス、既刊27巻(2026年3月25日発売)
近年の刊行ペースを見ると、第26巻が2025年4月24日、第27巻が2026年3月25日の発売で、およそ11か月に1冊という間隔です。週刊連載作品と比べると緩やかで、この刊行ペースの遅さがアニメ化企画にとってのハードルであり続けてきました。
アニメが消化した範囲の整理
各シリーズが原作のどこまでを映像化したかを整理すると、次のようになります。
- 第1期(全25話): 原作7巻の県予選決勝までを映像化
- 第2期「全国編」(全13話): 全国大会の準々決勝終了まで、原作11巻の内容までを映像化
したがって、アニメの続きを原作で読む場合は12巻からとなります。未映像化分は12巻から最新27巻までの16巻分にのぼり、ストック量そのものは十分すぎるほど積み上がっています。
注意したいのは、12巻から始まるのは決勝戦ではなく準決勝だという点です。決勝戦の開幕は原作第190局からで、単行本では中盤以降にあたります。仮に3期が制作されても、いきなり咲と照の直接対決が描かれるわけではなく、まず準決勝が相当な尺を占めることになります。
原作消化ペースの推定と必要クール数
過去2シリーズの実績から、1話あたりの原作消化量を概算してみます。
| シリーズ | 話数 | 消化範囲(概算) | 1話あたりの消化量(推定) |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 全25話 | 1巻〜7巻(約7巻分) | 約0.28巻 |
| 第2期「全国編」 | 全13話 | 8巻〜11巻(約4巻分) | 約0.31巻 |
いずれも1話あたり0.3巻前後、1クール(12〜13話)でおよそ4巻分というペースです。この数字をそのまま当てはめると、未映像化の16巻分を映像化するには4クール前後、話数にして50話程度が必要になると推定されます。準決勝だけで1〜2クール、決勝でさらに2クール以上という規模感です。
これは裏を返せば、1クールの分割制作でも十分に成立するということでもあります。「原作が足りない」という、阿知賀編の当時に実際に起きた問題は、現在の「咲-Saki-」には存在しません。制作を阻んでいる要因は、原作ストック以外のところにあると考えるのが妥当でしょう。
制作スタジオの現況と続編制作間隔データ
続編の実現可能性を考えるうえで、制作を担ったスタジオが現在も稼働しているかは重要な材料です。「阿知賀編」「全国編」を手がけたStudio五組は、2010年にGONZOのプロデューサーだった柴田知典氏らが独立して設立したスタジオで、現在も活動を継続しています。直近では『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 3rd season』が2026年4月から放送されており、シリーズものを継続的に手がける体制は維持されています。
実際の続編制作間隔を、確認できた作品で整理すると次の通りです。
| 作品/制作スタジオ | 前作 | 続編 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| 咲-Saki-シリーズ(GONZO → Studio五組) | 第1期(2009年4月) | 阿知賀編(2012年4月) | 約3年 |
| 咲-Saki-シリーズ(Studio五組) | 阿知賀編(2012年4月) | 全国編(2014年1月) | 約1年9か月 |
| 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う(Studio五組×AXsiZ) | 第1期(2023年7月) | 2nd season(2025年7月) | 約2年 |
| 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う(Studio五組×AXsiZ) | 2nd season(2025年7月) | 3rd season(2026年4月) | 約9か月 |
| 咲-Saki-シリーズ | 全国編(2014年1月) | 未発表 | 12年以上 |
Studio五組の続編制作間隔は、シリーズが動いている作品であれば1〜3年程度に収まっています。この基準に照らすと、「咲-Saki-」の12年という空白は明確な異常値で、通常のシリーズ継続の流れから外れてしまっていることが分かります。スタジオが稼働しているにもかかわらず続編が動いていないという事実は、制作能力ではなく企画そのものが立っていないことを示唆していると考えられます。
3期の制作可能性を考察する
制作を後押しする要素
- 16巻分という潤沢な原作ストック: 12巻から27巻まで未映像化のまま蓄積されており、分割クールを含めて複数シーズンの構成が可能です。
- 物語が完結に近づいている: 27巻時点でインターハイ決勝の大将戦、残り7局まで進行しています。かつてのように「終わりが見えない」状態ではなくなりました。
- IPが商業的に稼働し続けている: 2026年1月19日から2月8日にかけて、セガNET麻雀MJとの「第18回 咲-Saki-CUP」コラボが開催され、描き下ろしキャラクターを含む多数のコラボアイテムが実装されました。アニメの新作がない期間もライセンス展開が途切れていないことは、権利元にとってIPが現役であることを意味します。
- 実写化を含むメディア展開の実績: 実写版は第2弾として『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』のドラマが2017年12月に放送され、映画版が2018年1月に公開されています。アニメ以外の映像化企画が成立してきた実績があります。
- 制作スタジオが健在: Studio五組は現在も継続的にテレビシリーズを手がけており、制作体制そのものが失われたわけではありません。
制作を難しくしている要素
- 12年という空白: 前作から12年以上が空くと、制作委員会の再編成、主要スタッフ・キャストのスケジュール確保、視聴者層への再訴求のすべてが個別の課題になります。上の表が示す通り、Studio五組の通常の続編間隔からも大きく外れています。
- 原作の刊行ペース: 約11か月に1冊というペースは、テレビシリーズの企画に対して安定した供給とは言いにくく、休載を挟むこともあります。決勝戦がまだ決着していない点も、完結を待って企画するという判断につながりやすい要素です。
- 必要な話数の多さ: 未映像化分を最後まで映像化するには4クール前後が必要と推定されます。1クールで完結しない大型企画は、それだけ意思決定のハードルが上がります。
- 制作サイドからの前向きな示唆がない: 12年間、続編を匂わせる公式発言や周年企画としてのアナウンスは確認できていません。
総合的な結論と放送時期の見通し
以上を踏まえると、アニメ「咲-Saki-」3期が近い将来に制作される可能性は低いと見るのが現実的です。原作ストックとIPの現役性というプラス材料はそろっている一方、12年の空白と大型企画になるという構造的な問題が解消される見通しが立っていません。あくまで筆者の推定ですが、今後数年以内に発表される可能性は10%程度と見ておくのが妥当だと考えます。
ただし、以前と比べて状況が改善している点は指摘しておきたいところです。原作がインターハイ決勝の大将戦まで到達し、完結が視野に入ってきたことで、「原作完結を待って全編を再構成する」という企画の立て方が現実味を帯びてきました。近年は完結済みの人気作を長期ブランク後にアニメ化・再アニメ化する事例も増えており、その流れに乗る余地はあると考えられます。
放送時期については、アニメの企画が承認されてから放送開始までは一般に1年半から2年程度を要します。長期ブランク作品の場合はスタッフ再編成の分さらに時間がかかる傾向があるため、仮に今後制作決定が発表されたとしても、実際の放送は発表から2年以上先になると予想されます。現時点で具体的な放送時期を予想する材料はありません。
ファンの立場で注目すべき節目は、原作の決勝戦決着(物語の完結)と、シリーズの周年タイミングの2つです。原作が完結すれば企画の前提条件がひとつ外れることになります。
もし3期が制作されるなら?描かれる内容と見どころ
描かれる範囲は原作12巻以降の準決勝から
3期が制作される場合、原作12巻の準決勝からのスタートになります。前述の消化ペースから推定すると、1クールであれば準決勝の途中まで、2クールでようやく準決勝が終わる程度の分量です。
- 準決勝の各校の激突: 清澄高校が全国の強豪と対戦する準決勝が中心になります。阿知賀編で描かれた面々との交錯も含め、外伝と本編の視点が合流する構成が期待されます。
- 決勝戦(原作第190局〜): さらに先の範囲になりますが、決勝では白糸台高校の宮永照をはじめとする各校のエースが揃います。
- 宮永姉妹の直接対決: 咲と照の対決は決勝の終盤にあたるため、映像化されるとしても3期のさらに先、複数シーズンを重ねた後になると予想されます。
制作体制とキャストの見通し
制作体制については、「阿知賀編」「全国編」を担当したStudio五組が引き続き担当する形が自然ですが、12年のブランクがあるため同一体制での再始動が保証されるものではありません。第1期はGONZO、監督は小野学氏、シリーズ構成・脚本は浦畑達彦氏、キャラクターデザイン・総作画監督は佐々木政勝氏という布陣でした。
キャストは宮永咲役の植田佳奈さん、原村和役の小清水亜美さん、片岡優希役の釘宮理恵さん、染谷まこ役の白石涼子さん、竹井久役の伊藤静さん、須賀京太郎役の福山潤さんという顔ぶれでした。いずれも現在も第一線で活動している声優陣であり、続投の可能性は十分にあると考えられますが、これは推測であり公式に言及されたものではありません。
アニメの続きは原作12巻から読める
3期の発表を待つ間に物語の続きを追いたい場合、原作漫画を12巻から読み進めるのが最短ルートです。アニメ「全国編」が準々決勝で終わっているため、12巻の準決勝から最新の27巻まで、16巻分がそのまま未読の続きとして残っています。
特に、アニメでは描かれなかった準決勝以降は各校の能力が本格的に噛み合う区間で、シリーズの評価が高い部分でもあります。電子書籍であれば12巻から必要な巻だけを選んで購入でき、BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどで価格やポイント還元、まとめ買い割引の条件を比較したうえで、該当巻を選んで読み始められます。
過去のアニメシリーズを視聴する方法
第1期・阿知賀編・全国編は、主要な動画配信サービスで見放題配信されています。原作を12巻から読む前に全国編までを一気に振り返っておくと、準決勝からの展開が追いやすくなります。無料トライアル期間を設けているサービスであれば、シリーズ全体を試聴期間内に視聴することも可能です。
| サービス | 配信状況 | 無料トライアル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| U-NEXT | 見放題 | 初回31日間 | 見放題作品数が最大級 |
| dアニメストア | 見放題 | 初回31日間 | アニメ専門で月額が安い |
| DMM TV | 見放題 | 初回14日間 | アニメ・エンタメに強い |
| Hulu | 見放題 | — | 海外ドラマ・映画も充実 |
| バンダイチャンネル | 見放題または個別課金 | 一部あり | アニメ専門 |
※配信状況・無料トライアルの条件は変更される場合があります。視聴前に各サービスの公式サイトで最新の情報をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
「咲-Saki-」アニメ3期はいつ放送されますか?
2026年8月時点で、第3期の制作決定に関する公式発表はありません。放送時期も未定です。
アニメはどこまで放送されましたか?
第2期「全国編」で全国大会の準々決勝までが描かれ、原作11巻の内容までが映像化されています。準決勝以降はアニメ化されていません。
アニメの続きは原作の何巻から読めばいいですか?
12巻からです。12巻からは準決勝が始まります。決勝戦の開幕は原作第190局からで、単行本ではさらに先の巻になります。
原作漫画は完結していますか?
いいえ、「ヤングガンガン」で連載中です。2026年3月25日発売の最新27巻でインターハイ決勝の大将戦、残り7局まで進んでおり、物語は最終盤に入っています。
なぜ3期が制作されないのですか?
公式な理由は説明されていません。原作の刊行ペースが約11か月に1巻と緩やかであること、前作から12年が経過し制作体制の再構築が必要になること、未映像化分が16巻分あり大型企画になることなどが要因と考えられますが、いずれも推測です。
3期が制作されるなら何クールくらい必要ですか?
過去2シリーズの消化ペース(1クールあたり約4巻)から推定すると、未映像化の16巻分を最後まで映像化するには4クール前後が必要と考えられます。
アニメ以外に新しい展開はありますか?
2026年1月19日から2月8日にかけて、セガNET麻雀MJとのコラボ企画「第18回 咲-Saki-CUP」が開催されました。実写化としては、2017年12月にドラマ版『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』が放送され、2018年1月に映画版が公開されています。
まとめ
アニメ「咲-Saki-」第3期について、2026年8月時点で公式発表はありません。前作「全国編」から12年以上が経過しており、Studio五組の通常の続編制作間隔(1〜3年程度)から見ても異例の長さです。
一方で、原作は27巻まで刊行されインターハイ決勝の大将戦まで到達、未映像化のストックは16巻分に達しています。セガNET麻雀MJとのコラボが2026年にも実施されるなど、IPとしての稼働も続いています。かつて「阿知賀編」で実際に起きた原作ストック不足という問題は、現在の「咲-Saki-」には存在しません。
制作可能性は依然として低いと見るのが現実的ですが、原作の完結が視野に入ってきたことで、企画の前提条件は以前より整いつつあります。続報を待ちながら、まずはアニメの続きにあたる原作12巻以降で準決勝・決勝の展開を追っていくのが、今できる最も確実な楽しみ方です。

