京都の和菓子屋「緑松」を舞台に、跡継ぎとして帰郷した納野和と、店に身を寄せる少女・雪平一果、そして二人を取り巻く人々を描く『であいもん』。2022年4月から6月にかけて全12話が放送された第1期は、京都の四季の描写と和菓子を介した人間関係を丁寧に積み重ねる作りで、派手さはないながらも安定した評価を得ました。
2026年8月現在、アニメ第2期の制作に関する公式発表は確認できていません。一方で原作漫画は連載が続いており、2026年6月4日に第21巻が発売されています。この記事では、第1期放送から現在までの状況を整理したうえで、原作のストックと消化ペース、アニメーション制作を担当したエンカレッジフィルムズの動向という2つの角度から、2期制作の可能性を検討します。
アニメ『であいもん』2期の放送時期は?2026年8月時点の状況
2026年8月現在、公式からの2期制作発表は確認できない
公式サイトおよび公式Xアカウントを確認した限り、第2期の制作決定に関する告知は出ていません。第1期の放送終了から約4年が経過しており、続編の情報を待つ状態が続いています。
なお、公式Xアカウントの名義は「Blu-ray BOX発売中!」の表記のままとなっています。このBlu-ray BOXは2022年8月24日に発売されたもので、放送終了直後の告知から更新されていない状態です。作品に関連する大規模な新規展開の告知は、現時点では確認できませんでした。続編を期待する立場としては物足りない状況ですが、公式アカウント自体が残っている以上、今後動きが出る余地はあると考えられます。
TVアニメ『であいもん』公式サイト

『であいもん』公式X(旧Twitter)

作品のこれまでのあゆみ
原作連載開始からの経緯を、確認できた範囲で整理しました。
| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2016年5月号 | 原作連載開始 | KADOKAWA『ヤングエース』にて連載スタート |
| 2021年4月 | アニメ化告知 | TVアニメ化企画の進行が発表される |
| 2022年4月〜6月 | 第1期放送 | 全12話。制作はエンカレッジフィルムズ |
| 2022年8月 | Blu-ray BOX発売 | 全12話を収録したBOX仕様で発売 |
| 2026年6月 | 原作21巻発売 | 連載は継続中で、完結していない |
| 2026年8月 | 現在 | 2期に関する公式発表はなし |
連載開始が2016年5月号のため、2026年は連載10年目にあたります。ただし、この節目に合わせた企画が告知されているという情報は確認できませんでした。
『であいもん』2期制作の可能性を左右する要因
原作のストックと消化ペースの推定
続編制作を検討するうえで、原作のストックは基本的な前提条件になります。この点について『であいもん』は問題がありません。
第1期が原作のどこまでを映像化したかについて、制作側からの公式な明示は確認できませんでしたが、複数のまとめ情報では単行本1巻から5巻の途中あたりまでとされています。これを前提に計算すると、全12話で約5巻分、1話あたり約0.4巻というペースになります。日常描写を丁寧に拾う作風を考えると、標準的か、やや原作に忠実な部類の消化ペースといえます。
既刊が21巻に達している現在、未映像化分は単純計算で約16巻分残っている計算です。第1期と同じペースであれば3クール分以上の分量にあたり、仮に2期・3期と制作が続いたとしても原作が枯渇する状況にはなりません。ストック不足が制作のボトルネックになる可能性は低いと考えられます。
制作会社エンカレッジフィルムズの現状
第1期のアニメーション制作を担当したのはエンカレッジフィルムズです。監督は同社の共同設立者でもある追崎史敏、シリーズ構成は吉田玲子が務めました。京都の風景や和菓子の質感を含めた画作りは本作の評価を支えた要素であり、続編があるとすれば同社の続投を望む声は多いと考えられます。
同社は2008年設立で、元請作品として『ご注文はうさぎですか? BLOOM』(2020年)、『であいもん』(2022年)、Netflixシリーズ『悪魔くん』(2023年、製作は東映アニメーション)などを手がけています。年間に何本も元請作品を並行させる規模のスタジオではなく、1作ごとに時間をかける制作体制とみられます。この点は品質面ではプラスに働く一方、続編の着手時期が他作品のスケジュールに左右されやすいという側面もあります。
なお『悪魔くん』は2026年1月から地上波での放送が行われましたが、これは2023年にNetflixで配信された作品の地上波初放送であり、新規シリーズの制作ではありません。同社が現在どの新作に注力しているかを外部から正確に把握することは難しく、『であいもん』2期のリソース確保状況についても、公表情報からの判断はできない状況です。
続編制作間隔から見る2期の現実味
「放送から4年が経過した」という事実だけを見ると2期は絶望的にも思えますが、エンカレッジフィルムズが関わった作品の実績を並べると、必ずしもそうとは言い切れません。
| 作品 | シリーズ推移と制作会社 | 続編までの間隔 |
|---|---|---|
| ご注文はうさぎですか? | 1期 2014年春(WHITE FOX)→2期 2015年秋(キネマシトラス×WHITE FOX) | 約1年半 |
| ご注文はうさぎですか? | 2期 2015年秋→BLOOM 2020年秋(エンカレッジフィルムズ) | 約5年・制作会社交代 |
| 悪魔くん | 2023年Netflix配信(エンカレッジフィルムズ)→2026年1月地上波初放送 | 新作ではなく既存作の再展開 |
| であいもん | 1期 2022年春(エンカレッジフィルムズ)→続編未発表 | 約4年経過・発表待ち |
注目したいのは『ご注文はうさぎですか?』の事例です。2期から3期にあたる『BLOOM』までは約5年の間隔が空いており、しかもその際に制作会社がエンカレッジフィルムズへ交代しています。日常系作品において、放送から4〜5年後に続編が動き出すこと自体は前例のない話ではありません。
この事例から言えるのは、「4年経過したから2期はない」と断定する根拠は乏しいということです。同時に、続編が動く場合には制作会社が変わる可能性もあり、その場合は第1期の画作りや空気感が引き継がれるかどうかが焦点になると予想されます。あくまで他作品からの類推であり、『であいもん』に同じ経過をたどる保証はありませんが、可能性が閉じていないことを示す材料ではあるでしょう。
アニメ1期の主要キャラクターと声優陣
2期の情報を待つあいだに第1期を見返しておきたい場合、各種VODサービスで配信されているかを確認しておくとよいでしょう。日常系作品は初見時よりも、人物関係を把握したうえでの再視聴のほうが細かい描写に気づきやすい傾向があります。
U-NEXTやDMM TV、dアニメストアといった各サービスでは初回登録時の無料お試し期間が用意されている場合があります。配信状況は時期によって変動するため、登録前に『であいもん』が対象作品に含まれているかを確認してください。
第1期の主要キャストは以下のとおりです。
- 納野 和(CV:島﨑信長):夢破れて実家の和菓子屋に戻ってきた主人公。
- 雪平 一果(CV:結木梢):緑松に身を寄せる、しっかり者の少女。
- 納野 平伍(CV:小山力也):和の父で緑松の店主。
- 納野 富紀(CV:大原さやか):和の母。一果を気にかける存在。
- 堀河 美弦(CV:鈴木みのり):緑松に出入りする女子大生。
スタッフ面では監督を追崎史敏、シリーズ構成を吉田玲子、音楽を高田漣が担当し、オープニングテーマは坂本真綾が歌唱しました。京ことばの扱いを含め、舞台となる京都の質感を損なわない座組みが組まれていた点は、本作の評価につながった要素といえます。
『であいもん』のアニメ2期に関するよくある質問
アニメ2期の放送は具体的にいつから?
2026年8月現在、公式発表がないため放送時期は不明です。一般的に、続編の制作決定が告知されてから実際の放送までは1年から2年程度を要するケースが多く、仮に近いうちに発表があったとしても、放送は2027年以降になると予想されます。
アニメ1期の続きを漫画で読むなら何巻から?
第1期は原作5巻の途中までを映像化したとされているため、続きを読む場合は5巻の後半から6巻あたりが目安になります。ただし公式に明示された区切りではないため、話のつながりを確実に確認したい場合は5巻から読み始めるのが無難です。
原作漫画はすでに完結している?
完結していません。2026年8月現在も『ヤングエース』で連載が続いており、単行本は2026年6月4日発売の第21巻が最新刊です。
2期が作られるとしたら制作会社は変わる?
現時点では判断できません。第1期を担当したエンカレッジフィルムズが続投する可能性もあれば、『ご注文はうさぎですか?』のように期間が空いた続編で制作会社が交代する例もあります。いずれも推測の域を出ないため、公式発表を待つ必要があります。
まとめ:2期の続報を待ちつつ原作で物語の続きを追う
『であいもん』第2期については、2026年8月現在も公式からの制作発表はありません。放送から約4年が経過している点は事実として受け止める必要がありますが、原作ストックは約16巻分が未映像化のまま残っており、素材面での制約はない状況です。また『ご注文はうさぎですか?』のように5年の間隔を空けて続編が制作された前例もあり、現時点で可能性が消えたと判断する根拠は見当たりません。
一方で、続編を積極的に後押しする材料が公表されているわけでもありません。公式アカウントの動きも放送当時から大きく更新されていない状態です。過度に期待を煽るのではなく、続報が出れば追いかけるという距離感で見守るのが現実的でしょう。
アニメの続きが気になる場合は、原作で先に読み進めるという選択肢があります。第1期の続きにあたる5巻後半から6巻以降では、和と一果の関係や緑松を取り巻く人々の事情がさらに掘り下げられていきます。BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどでは該当巻を単巻から購入でき、価格や配信形式に違いがあるため比較して選ぶとよいでしょう。
連載10年目を迎えた『であいもん』は、いまも京都の和菓子屋を舞台に物語を重ねています。アニメ第2期の吉報が届く日を待ちながら、原作で続きを追いかけてみてはいかがでしょうか。

