ゴン=フリークスが「父親のようなハンターになる」という夢を追いかけ、念能力を軸にした駆け引きと過酷な試練に挑む『HUNTER×HUNTER』。2011年版アニメは全148話で会長選挙編までを描ききりましたが、その先にある「暗黒大陸編」および船上で進行する「王位継承戦」は、いまだ一度も映像化されていません。テレビシリーズの終了から10年以上が経過してもなお、続きの映像化を望む声は途切れていない状況です。
2026年8月時点で、アニメ『HUNTER×HUNTER』の再アニメ化・続編制作に関する公式発表は行われていません。一方で原作側は、2026年6月に約1年半ぶりの連載再開、7月に単行本39巻の発売とシリーズ累計1億部突破という大きな動きがありました。この記事では、原作の最新状況と未映像化ストックの量、制作を担当したマッドハウスの稼働状況、そして同スタジオの続編制作間隔のデータを整理し、続編アニメが動き出すために何が必要なのかを考察します。
アニメ『ハンターハンター』のリメイクや続編はいつから放送されるのか現状を整理
まずは「アニメ側の状況」と「原作側の状況」を切り分けて確認します。2026年に入って変化があったのは、あくまで原作と関連メディア展開の側であり、アニメの新シリーズに関する情報ではない、という点が現状を理解するうえでの前提になります。
2026年8月時点でも続編・再アニメ化の公式発表は行われていない
2011年版アニメは、2011年10月2日から2014年9月23日まで日本テレビ系列で放送され、第148話「コレマデ×ト×コレカラ」で終了しました。それ以降、アニメ公式サイトおよび公式X(旧Twitter)のいずれにおいても、第3シリーズ・続編・全話リメイクに関する具体的な告知は出されていません。
2026年は、ブシロードによる2D対戦格闘ゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の展開など、原作以外のメディア展開自体は活発に動いています。しかし、それらはいずれもアニメーション新作の発表とは無関係であり、「作品全体の露出は増えているが、アニメ化に関する情報だけが出ていない」というのが正確な現状です。
原作は2026年6月29日に約1年半ぶりの連載再開、以降は毎週掲載が続く
2026年で最も大きな変化は原作側で起きました。2026年6月29日発売の『週刊少年ジャンプ』31号にて、最新第411話「発表」が掲載され、連載が再開されています。直前の第410話が掲載されたのは2024年12月9日発売号であり、約1年半ぶりの新話掲載となりました。
連載再開後は休載を挟まずに毎週の掲載が続いており、2026年8月10日発売の37・38合併号に掲載された第417話「有事」まで到達しています(2026年8月11日時点)。作者の冨樫義博氏は自身のXで原稿の進捗を随時報告しており、連載再開前の2026年5月時点で第421話の原稿完成を報告していたと伝えられています。ただし、掲載ペースが今後も維持されるかについて編集部から長期の見通しが示されているわけではないため、現時点では「一定のストックを消化している期間」と捉えるのが妥当だと考えられます。
単行本39巻が約2年ぶりに発売、シリーズ累計1億部を突破
2026年7月3日には、単行本第39巻が発売されました。収録内容は第401話「月光」から第410話「交渉④」までの全10話で、38巻からは約2年ぶりの新刊となります。あわせて、この39巻の発売をもってシリーズ累計発行部数が1億部を突破したことが発表されました。
記念施策としては、2026年6月29日から7月5日にかけて渋谷でキャラクターの街頭広告が展開されたほか、「少年ジャンプ+」などで340話分を段階的に無料公開するキャンペーンも実施されています。作品の露出がこれだけ大きくなっているタイミングは、映像化の企画が動くとすれば追い風になり得ますが、繰り返しになる通り、現時点でアニメ化に関する発表はありません。
TVアニメ『HUNTER×HUNTER』公式サイト

『HUNTER×HUNTER』公式X(旧Twitter)

1999年版と2011年版で映像化された範囲の違い
本作は2度のTVシリーズ化を経ており、それぞれ体制も映像化範囲も異なります。続編を考えるうえで前提となる情報を、以下の比較表に整理します。
| 項目 | 1999年版(旧) | 2011年版(新) |
|---|---|---|
| 制作会社 | 日本アニメーション | マッドハウス |
| 放送局 | フジテレビ系列 | 日本テレビ系列 |
| 放送期間 | 1999年10月〜2001年3月 | 2011年10月〜2014年9月 |
| 話数 | TV全62話+OVA3シリーズ | TV全148話 |
| 映像化された範囲 | TVはヨークシンシティ編の途中まで。OVAでグリードアイランド編完結(原作18巻相当)まで | ハンター試験編〜会長選挙編(第339話「静寂」/単行本32巻) |
1999年版はTVシリーズ単体では原作13巻途中までしか進んでおらず、その後の『HUNTER×HUNTER OVA』(2002年・全8話)、『GREED ISLAND』(2003年・全8話)、『G・I Final』(2004年・全14話)でグリードアイランド編の完結までを補完する形になりました。対して2011年版は、第1話から会長選挙編の決着までを地続きに描いています。この「原作準拠で長期に走りきった前例」があること自体が、次のシリーズに求められるハードルを高くしている面もあると考えられます。
続編を待つあいだに2011年版を見返しておきたい場合、TV版全148話と劇場版2作は、U-NEXT・dアニメストア・DMM TVなどの動画配信サービスで見放題配信されています(2026年8月時点)。無料お試し期間を使えば、会長選挙編までの流れを整理し直したうえで原作の続きに入ることもできます。
未映像化の原作ストックはどこまで貯まったのか
続編アニメの実現可能性を考えるうえで、最も具体的な材料になるのが原作ストックの量です。2011年版が映像化を終えた地点と、現在の連載到達点を突き合わせて確認します。
未映像化は第340話以降の約78話分、単行本では7巻分以上
2011年版が映像化したのは第339話「静寂」までです。連載は2026年8月11日時点で第417話まで進んでいるため、未映像化分は第340話「特命」から第417話までの約78話分ということになります。単行本換算では33巻から39巻までの7冊に加え、雑誌掲載のみで未収録の話数が積み上がっている状態です。
2011年版の消化ペースから逆算すると2クール強に相当
2011年版は148話で原作339話分を映像化しており、単純平均するとアニメ1話あたり原作約2.3話分を消化した計算になります。このペースをそのまま当てはめると、未映像化の78話分は約34話、およそ2クール強の分量に相当します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2011年版が映像化した範囲 | 第1話〜第339話(単行本1〜32巻) |
| 未映像化の範囲 | 第340話〜第417話(約78話分/単行本33〜39巻+雑誌掲載分) |
| 2011年版の平均消化ペース | アニメ1話あたり原作約2.3話分 |
| 単純計算した尺 | 約34話(2クール強) |
| ペースが落ちた場合の想定 | 1話あたり2話分なら約39話(3クール規模)と予想される |
ただし、現在進行中の王位継承戦は、登場人物の数・念能力の設定説明・モノローグの分量がいずれも過去の章より多く、1話あたりの消化ペースは落ちる可能性が高いと予想されます。仮にアニメ1話あたり原作2話分程度に減速すれば、必要な尺は約39話・3クール規模へ膨らむ計算です。いずれにせよ「1クールや2クールでは収まりにくい章」であることは、企画のハードルとして無視できません。
量は足りていても「完走できるか」は別問題
ストックの絶対量だけを見れば、2クール以上を作れる分は既に存在します。それでも発表に至っていない理由として現実的に考えられるのは、章の途中で原作に追いつくリスクです。王位継承戦はまだ決着しておらず、放送中に原作が止まれば、アニメ側は区切りの悪い位置で終わらざるを得ません。長期休載を挟んできた本作の場合、この点は他作品より重く効いてくると考えられます。
逆に言えば、連載再開後の掲載が安定して続き、章としての区切りが見えてきたタイミングは、企画が動く条件が揃う局面と言えます。連載再開そのものが、続編を待つうえで最も注目すべき変化だという見方もできるでしょう。
制作会社「マッドハウス」の現状と続編制作間隔から見る可能性
2011年版を手がけたのはマッドハウスで、監督は神志那弘志、シリーズ構成は前川淳、キャラクターデザインは吉松孝博が担当しました。続編が作られる場合に同スタジオが再登板するかは未発表ですが、現在の稼働状況を確認しておく価値はあります。
- 葬送のフリーレン:第1期は2023年9月〜2024年3月に放送。第2期が2026年1月16日より日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で放送。
- チ。-地球の運動について-:2024年〜2025年にかけて放送。
- LIAR GAME:2026年4月放送開始。総監督は佐藤雄三、監督は川野麻美、音楽は菅野祐悟。
- 劇場版 オーバーロード 聖王国編:2024年公開。
『葬送のフリーレン』第2期と『LIAR GAME』が同じ2026年に走っていることからも分かる通り、マッドハウスの制作ラインは現在も埋まっている状態です。仮に『HUNTER×HUNTER』の新シリーズが動くとしても、これらの進行と重ならない時期に組まれることになると予想されます。
マッドハウス作品の続編制作間隔データ
同スタジオが過去に手がけた続編について、前シリーズ終了から続編開始までの間隔を整理しました。数字が空白期間の目安になります。
| 作品 | 前シリーズ終了 | 続編開始 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| ちはやふる → ちはやふる2 | 2012年3月 | 2013年1月 | 約10か月 |
| 葬送のフリーレン → 第2期 | 2024年3月 | 2026年1月 | 約1年10か月 |
| オーバーロード → オーバーロードII | 2015年9月 | 2018年1月 | 約2年4か月 |
| 逆境無頼カイジ → 破戒録篇 | 2008年4月 | 2011年4月 | 約3年 |
| オーバーロードIII → オーバーロードIV | 2018年10月 | 2022年7月 | 約3年9か月 |
| ちはやふる2 → ちはやふる3 | 2013年6月 | 2019年10月 | 約6年4か月 |
| HUNTER×HUNTER(2011年版) | 2014年9月 | 未発表 | 約11年11か月が経過 |
表を見ると、マッドハウスの続編は1年弱から3年台に収まるケースが中心で、最も長い『ちはやふる3』でも約6年4か月です。『HUNTER×HUNTER』の空白期間はこれを大きく上回っており、通常の「2期」というより、スタッフ体制を組み直しての再始動に近い規模の企画になると予想されます。同時に、これらの続編がいずれも原作ストックの確保を前提に動いている点も、本作の状況を考えるうえで示唆的です。
アニメ『ハンターハンター』の続編に関するよくある質問
アニメの続きを漫画で読むなら何巻・何話から?
2011年版が映像化したのは第339話「静寂」までなので、続きは単行本第32巻に収録されている第340話「特命」からです。巻単位で読み進めたい場合は32巻を用意し、そこから33巻以降に進むのが分かりやすい流れになります。2026年7月3日発売の39巻までが単行本で追える範囲です。
BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどの電子書籍ストアでは、32巻・33巻といった該当巻を1冊単位で購入して、すぐに続きから読み始められます。価格や配信状況はストアによって差があるため、比較して選ぶとよいでしょう。
暗黒大陸編・王位継承戦のアニメ化はいつ頃になりそう?
2026年8月時点で放送時期の目処は立っていません。一般的にテレビアニメは制作発表から放送開始まで1年前後を要するため、仮に今後まもなく発表があったとしても、実際の放送は2027年以降になると予想されます。まずは公式サイトや公式Xでの告知の有無を確認するのが確実です。
1話から作り直す完全新作リメイクの可能性は?
公式からの言及はなく、現時点では判断材料がありません。ただし2011年版が原作準拠で会長選挙編まで走りきっており、映像としての評価も定着していることを踏まえると、全話を作り直すよりも第340話以降を新規に制作するほうが現実的だと考えられます。あくまで推測の域を出ない話であり、確定情報ではありません。
制作がマッドハウス以外になる可能性はある?
可能性はあります。『ワンパンマン』のように、第1期をマッドハウスが担当し、第2期以降は別のスタジオ(J.C.STAFF)へ移った例も実在します。空白期間が長いほどスタッフの状況も変わるため、制作体制が引き継がれる保証はありません。もっとも、新シリーズの制作会社に関する発表自体が出ていないため、現状は不明とするのが正確です。
まとめ:アニメの発表は未定、しかし原作側の状況は確実に動いている
2026年8月時点で、アニメ『HUNTER×HUNTER』の続編・再アニメ化に関する公式発表はありません。この点は前年までと変わっていません。一方で原作は、2026年6月29日に約1年半ぶりの連載再開を果たし、8月10日発売号の第417話まで毎週の掲載が続いています。7月3日には単行本39巻が発売され、シリーズ累計発行部数は1億部を突破しました。
未映像化のストックは第340話以降の約78話分あり、2011年版のペースで換算すれば2クール強、王位継承戦の情報量を踏まえれば3クール規模の分量に相当します。量そのものは既に足りている一方で、章の決着が見えていないことが企画化の障壁になっていると考えられます。マッドハウスの続編制作間隔が最長でも約6年4か月であることを踏まえると、約12年という本作の空白は例外的であり、動き出すとすれば体制を組み直しての再始動になると予想されます。
続報を待つあいだにできることは、アニメが到達した第339話の地点から原作の続きを追い、現在進行中の王位継承戦がどこへ向かっているのかを把握しておくことです。連載が動いている今は、これまでの休載期間とは状況が異なります。公式サイトと公式Xを確認しつつ、原作で先の展開に触れておくのが現実的な楽しみ方と言えるでしょう。
※本記事の情報は2026年8月11日時点のものです。連載状況や放送予定は今後変更される可能性があります。

