「今日、夜ふかししてみないか?」という誘い文句から始まった、不登校の中学生・夜守コウと吸血鬼・七草ナズナの物語。コトヤマ氏が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載した『よふかしのうた』は、2022年に第1期、2025年にSeason2がフジテレビ系「ノイタミナ」枠で放送されました。コウが吸血鬼になるために「恋」をするという設定を軸に、夜の街を舞台にした青春譚として支持を集めています。
2026年8月現在、アニメ第3期(Season3)の制作に関する公式発表は確認できていません。一方で原作漫画は全20巻で完結しており、Season2が消化した範囲の先には、まだ半分近いエピソードが残されています。この記事では、公式発表の有無、制作を担当するライデンフィルムの稼働状況、そして原作の消化ペースという3つの観点から、Season3の可能性を整理します。
アニメ『よふかしのうた』3期の現状を整理
2026年8月時点で第3期の制作発表は確認できていない
公式サイトおよび公式X(旧Twitter)アカウント「@yofukashi_pr」を確認する限り、第3期の制作決定に関する告知は出ていません。Season2は2025年7月4日から9月19日まで全12話が放送され、最終話「Call of the Night」は原作者コトヤマ氏によるオリジナルストーリーとして描かれました。放送終了から約11か月が経過した計算になりますが、テレビアニメの続編が放送終了から1年以上あとに発表されるケースは珍しくないため、この沈黙をもって「制作されない」と結論づけられる段階ではないと考えられます。
TVアニメ『よふかしのうた』公式サイト

『よふかしのうた』公式X(旧Twitter)

累計570万部という実績と、完結後も続いた新作連載
本作の累計発行部数は、2025年9月時点で570万部を突破しています(電子版を含めて700万部とする資料も見られますが、集計範囲が異なるため、ここでは出版社発表に近い570万部を基準としています)。原作は『週刊少年サンデー』2019年39号から2024年9号まで連載され、単行本全20巻・全200話で完結しました。
注目したいのは、完結後も企画が動いている点です。コトヤマ氏による完全新作『よふかしのうた -楽園編-』が、Season2の放送に合わせて『週刊少年サンデー』2025年31号から39号まで短期集中連載され、単行本1巻が2025年9月30日に発売されました。本編完結から1年半を経て新作が描かれたという事実は、権利元・製作サイドが本作のブランドを継続的に運用する意思を持っていることの一つの傍証と見ることができます。
制作会社ライデンフィルムの稼働状況から見る3期の実現可能性
アニメーション制作は第1期・Season2ともにライデンフィルム、監督は板村智幸氏が務めています。同一スタッフでの続投を前提とするなら、スタジオの制作ラインが空くタイミングが続編実現の現実的な制約になります。
ライデンフィルムの2026年以降の主なラインナップ
| 放送・配信時期 | 作品名 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026年4月 | 『黒猫と魔女の教室』 | 2026年4月12日より放送 |
| 2026年4月 | 『また殺されてしまったのですね、探偵様』 | 2026年春クール作品 |
| 2026年7月 | 『乙女怪獣キャラメリゼ』 | 2026年7月2日より放送 |
| 2026年7月 | 『花織さんは転生しても喧嘩がしたい』 | 2026年7月11日より放送 |
| 2026年10月 | 『東京リベンジャーズ』三天戦争編 | 10月2日放送開始。ディズニープラス独占配信 |
| 2027年1月 | 『ヒストリエ』 | 2026年1月にアニメ化発表。岩明均原作 |
| 時期未定 | 『よふかしのうた Season3』 | 本作(制作発表なし) |
2026年は春・夏・秋と各クールに新作が並び、さらに2027年1月には長期構想の大型企画である『ヒストリエ』が控えています。ライデンフィルムは複数スタジオ体制で並行制作を行っているため、この状況が直ちに『よふかしのうた』の制作を排除するわけではありませんが、少なくとも2026年内に新規のラインを立ち上げて放送まで持っていくのは難しい状況と推測されます。仮に水面下で企画が進行していたとしても、放送は2027年以降になると見るのが妥当でしょう。
ライデンフィルム作品の続編制作間隔データ
同スタジオが手掛けた作品の続編インターバルを並べると、待機期間の目安が見えてきます。
| 作品 | 前シーズン | 次シーズン | 間隔 |
|---|---|---|---|
| よふかしのうた | 第1期(2022年7月) | Season2(2025年7月) | 約3年 |
| 東京リベンジャーズ | 第1期(2021年4月) | 聖夜決戦編(2023年1月) | 約1年9か月 |
| 東京リベンジャーズ | 聖夜決戦編(2023年1月) | 天竺編(2023年10月) | 約9か月 |
| 東京リベンジャーズ | 天竺編(2023年10月) | 三天戦争編(2026年10月) | 約3年 |
| 戦国妖狐 | 世直し姉弟編(2024年1月) | 千魔混沌編(2024年7月) | 約6か月(連続クール企画) |
短い例は、いずれも最初から連続クール・分割2クールとして企画されていたケースです。逆に、一度シーズンを区切ってから改めて続編を立ち上げる場合は、『よふかしのうた』の1期→2期も『東京リベンジャーズ』天竺編→三天戦争編も、そろって約3年を要しています。この傾向をSeason2終了(2025年9月)に当てはめると、仮に3期が制作される場合の放送時期は2028年前後になると推測されます。あくまで過去の傾向からの推定であり、公式に示された見通しではない点にはご注意ください。
原作の消化ペースとSeason3で描かれる範囲の推定
2期は原作6巻から10巻前後まで消化したと見られる
Season2は原作6巻からスタートし、10巻・99話前後までを描いたと推定されています。ただし最終話がコトヤマ氏によるオリジナルストーリーだったため、原作の特定の話数でぴったり区切られているわけではありません。1期が5巻前後まで、2期が10巻前後までという配分から、1クールあたりおよそ4〜5巻・40話強を消化するペースだったと整理できます。
全20巻・全200話のうち、映像化されたのは約半分。残る11巻から20巻までの約100話分は、同じペースで換算すると2クール強に相当します。つまり原作を最後まで描き切るには、Season3の1クールだけでは足りず、Season3・Season4という二段構え、あるいは連続2クール規模の企画が必要になると考えられます。この「一度で終われない」というボリューム感が、制作判断のハードルを上げている可能性は否定できません。
Season3で描かれると予想される要素
11巻以降の展開は、それまでの「夜の散歩」を主軸としたエピソード群から、物語の核心へと踏み込んでいきます。以下は原作終盤に含まれる主な要素です(未読の方はネタバレにご注意ください)。
- 吸血鬼と人間の境界に立つコウが、最終的にどちらを選ぶのかという決断
- 七草ナズナの出生に関わる過去と、その周辺で明かされる事情
- 吸血鬼を追う探偵・目代キョウコとの因縁の決着
- 「吸血鬼に恋をする」という物語の前提そのものに対する回答
加えて、完結後に描かれた『楽園編』という新作エピソードも存在します。これが将来的に映像化の対象になるのか、それとも原作読者向けの番外編として位置づけられるのかは現時点で不明ですが、素材として手元にあること自体は続編企画にとってプラス材料といえます。
続報を待つ間の楽しみ方
1期・Season2をあらためて見返す
第1期とSeason2は、U-NEXT、DMM TV、dアニメストアなど主要な動画配信サービスで視聴できます。3期が動き出したときに備えて、コウとナズナの関係がどの段階まで進んだのかを整理しておくと、続報の意味を正確に受け取れます。各サービスとも初回登録時の無料お試し期間が用意されているので、まだ加入していない方はそこから始めるのが手軽です。
アニメの続きは原作11巻から読める
Season2の続きにあたるのは、原作11巻以降です。物語はすでに20巻で完結しているため、続きが気になる方は今すぐ最後まで読み進められます。電子書籍であればBOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどで11巻から個別に購入でき、価格やポイント還元は各社で異なるため比較して選ぶとよいでしょう。紙の単行本でまとめて揃えたい場合も、完結済みのため全20巻セットが入手しやすくなっています。
『よふかしのうた』アニメ化に関するよくある質問
アニメ3期の放送はいつから?
2026年8月時点で公式発表はありません。過去のシーズン間隔(1期から2期まで約3年)と制作会社の稼働状況から推測すると、制作された場合でも放送は2027年以降、傾向どおりなら2028年前後になると予想されます。
アニメの続きを漫画で読むなら何巻から?
Season2は原作10巻前後までを消化したと推定されるため、続きは11巻からになります。ただし最終話はオリジナルストーリーだったため、10巻の後半あたりから読み直すと接続がつかみやすいでしょう。
原作漫画は完結している?
完結しています。『週刊少年サンデー』(小学館)で2019年から2024年まで連載され、単行本は全20巻・全200話。さらに完結後の新作として『よふかしのうた -楽園編-』が2025年に短期集中連載され、単行本1巻が同年9月30日に発売されました。
アニメの制作会社と主要キャストは?
アニメーション制作はライデンフィルム、監督は板村智幸氏。夜守コウ役を佐藤元さん、七草ナズナ役を雨宮天さんが演じています。第1期・Season2ともに同じ体制で制作されました。
まとめ:3期の判断材料は揃っている
2026年8月現在、『よふかしのうた』Season3の制作発表は出ていません。ライデンフィルムの制作ラインが2026年から2027年初頭まで埋まっている状況を踏まえると、動きがあるとしても放送はその先になるでしょう。
一方で、原作が全20巻で完結し映像化済みの範囲がまだ半分であること、累計570万部という商業実績、そして完結後にあらためて新作『楽園編』が描かれたことなど、続編を検討するための材料は揃っています。残る約100話分を描き切るには複数クールが必要になるという規模の問題はありますが、それは裏を返せば「まだ十分に長い物語が残っている」ということでもあります。
続報が出るまでは、配信で1期・Season2を見返しつつ、原作11巻から先の展開を確かめておくのが現実的な過ごし方です。公式サイトと公式Xでは引き続き関連情報が発信されているので、動きを見逃したくない方はチェックしておくとよいでしょう。

