薬草売りの娘から、クラリネス王国の宮廷薬剤師へ。白雪の歩みと、第二王子ゼンとの関係を丁寧に描いた『赤髪の白雪姫』。2015年7月放送の1stシーズン、2016年1月放送の2ndシーズンから10年が経過した今も、配信サービスを通じて新しい視聴者に届き続けている作品です。
2026年8月現在、アニメ第3期の制作に関する公式発表はありません。この記事では、制作を担当したボンズの現在の稼働状況、原作コミックスの刊行ペース、そしてアニメが原作のどこまでを消化したのかという3点から、第3期が実現する条件を整理していきます。結論を先に書くと、原作ストックは十分にある一方で、原作側の連載ペースとスタジオ側の稼働状況の両方が、続編化のハードルになっている状況です。
アニメ『赤髪の白雪姫』3期の最新情報【2026年8月時点】
2026年8月現在も第3期の制作発表は行われていない
TVアニメ公式サイトおよび公式Xアカウントを確認しましたが、第3期の制作決定に関する告知は出ていません。2016年3月の2ndシーズン終了以降、TVシリーズとしての新規制作発表は10年以上ないままです。
ただし、この期間に作品自体の展開が止まっていたわけではありません。作者あきづき空太氏のデビュー20周年を記念した原画展が全国を巡回し、コミックスも刊行が継続しています。アニメの続報がないことと、作品としての動きがないことは別に考える必要があります。
TVアニメ『赤髪の白雪姫』公式サイト
『赤髪の白雪姫』公式X(旧Twitter)

シリーズ累計800万部という原作の実績
本作は2025年5月時点でシリーズ累計発行部数800万部を突破しています。少女漫画のファンタジー作品として安定した部数を積み上げており、アニメ放送終了後も読者が離れていないことを示す数字です。
一方で、続編アニメの企画が動くかどうかは発行部数だけで決まるものではなく、円盤・配信の実績や新規プロジェクトとしての採算性など複数の要素が絡みます。800万部という数字は続編化にとってプラス材料ではありますが、それだけで制作決定を予測できる根拠にはならない、というのが現実的な見方です。
制作会社ボンズの現状と3期への影響を分析
1期・2期のアニメーション制作を担当したのはボンズです。監督は安藤真裕氏、シリーズ構成は赤尾でこ氏、キャラクターデザインは高橋久美子氏、音楽は大島ミチル氏という布陣でした。第3期を同じ体制で作るとすれば、このスタッフとスタジオの空きが必要になります。
ボンズの2026年ラインナップと「ボンズフィルム」設立
ボンズは近年、アニメ制作部門をスピンオフする形で新会社「ボンズフィルム」を設立しており、実制作のクレジットがボンズフィルム名義になる作品が増えています。2026年の稼働状況は以下の通りです。
| 時期 | 作品名 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年10月〜12月 | 『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』 | 全11話。2025年12月13日にシリーズ完結 |
| 2026年1月〜 | 『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』 | 2026年1月5日放送開始 |
| 2026年4月〜9月 | 『黄泉のツガイ』 | 2クール連続放送。監督は安藤真裕氏 |
| 2026年 | 『文豪ストレイドッグス わん!2』 | スピンオフ作品の第2期 |
| 放送時期未定 | 『SK∞ エスケーエイト(第2期)』 | 2022年8月に制作決定。以降4年間、放送時期の発表なし |
| 未発表 | 『赤髪の白雪姫(第3期)』 | 本作 |
注目したいのは『黄泉のツガイ』です。荒川弘氏の原作を2026年4月4日から2クール連続で放送中で、監督を務めるのが『赤髪の白雪姫』と同じ安藤真裕氏です。同氏が2026年9月まで2クール作品に拘束されている以上、少なくとも2026年内に同一監督体制で第3期が動き出す可能性は低いと考えられます。
ボンズ作品の続編制作間隔データ
ボンズが実際に続編を出すまでにどれくらいの期間を要しているのか、過去の実績を並べると以下のようになります。
| 作品 | 前シーズン | 次シーズン | 間隔 |
|---|---|---|---|
| 文豪ストレイドッグス | 第4期(2023年1月) | 第5期(2023年7月) | 約6か月 |
| 僕のヒーローアカデミア | 第7期(2024年5月) | FINAL SEASON(2025年10月) | 約1年5か月 |
| 文豪ストレイドッグス | 第3期(2019年4月) | 第4期(2023年1月) | 約3年9か月 |
| SK∞ エスケーエイト | 第1期(2021年1月) | 第2期(制作決定のみ・未放送) | 5年以上経過 |
| 赤髪の白雪姫 | 2ndシーズン(2016年1月) | 第3期(未発表) | 10年以上経過 |
この表から読み取れるのは、ボンズの続編は「制作が決まっている作品でも放送までに数年かかることがある」という点です。『SK∞ エスケーエイト』は2022年8月に第2期の制作決定が正式発表されているにもかかわらず、2026年8月時点でまだ放送時期が announced されていません。つまり、仮に『赤髪の白雪姫』第3期の制作決定が明日発表されたとしても、実際の放送はその2〜3年後になると想定しておくのが現実的です。
逆に言えば、続報がない期間が長いこと自体は、ボンズの過去実績に照らすと必ずしも企画消滅を意味しません。ただし10年という空白は上記のどのケースよりも長く、続編が実現するかどうかは楽観視できない状況だと予想されます。
原作は27巻まで刊行、アニメの続きは9巻から
アニメが消化した範囲と未映像化ストックの計算
アニメシリーズが原作のどこまでを描いたかを整理すると、続編に使えるストック量が具体的に見えてきます。
- 1stシーズン(2015年7月〜9月・全12話):原作コミックス第4巻あたりまでを消化。
- 2ndシーズン(2016年1月〜3月・全12話):原作第8巻の序盤あたりまでを消化。
- 原作既刊:第27巻(2025年5月2日発売)。月刊「LaLa」(白泉社)にて連載中。
- 未映像化ストック:第9巻から第27巻までの約19巻分。
2クールで原作8巻分を映像化したこれまでのペースを当てはめると、未消化の19巻分は単純計算で4〜5クール(TVシリーズ2〜3期分)に相当します。原作ストック不足が続編化のボトルネックになっている作品は多いのですが、本作に限ってはその心配がまったくない、というのがこの数字の意味するところです。
アニメ2ndシーズンのラストから物語を追いかけたい場合、読み始めるべきは第9巻です。電子書籍ならBOOK☆WALKER、1巻単位でのレンタルならRenta!、紙で揃えたい場合は漫画全巻ドットコムと、それぞれ得意な買い方が違うので、9巻の価格と取り扱い形態を比較してから選ぶのが確実です。
長期休載と原作の進行ペースという別の課題
ストックは潤沢な一方で、原作側には別の事情があります。あきづき空太氏は過去に複数回の休載を挟んでおり、2023年以降は特に長期の休載が目立つ状況です。要因のひとつとして、デビュー20周年記念の原画展全国巡回への対応が挙げられています。
実際、第26巻から第27巻までは約2年の間隔が空きました。2026年8月時点でも連載自体は終了しておらず物語は継続していますが、第28巻の発売日はまだ発表されていません。刊行ペースが不安定な状態は、製作委員会が長期のアニメ企画を組む際の判断材料としてマイナスに働く可能性があると予想されます。第3期を待つ上では、アニメ側の続報と同じくらい、原作の連載再開と刊行ペースの回復が重要なポイントになりそうです。
1期・2期を今から見返すなら配信サービスが手軽
2015年・2016年放送の作品ですが、1stシーズン・2ndシーズンともに現在も配信で視聴できます。Huluでは全話が配信されているほか、dアニメストアでも取り扱いがあります。第3期の発表を待つ間に24話分を通しで見返しておくと、9巻から原作を読み始めたときに人間関係の把握がスムーズになります。
複数の配信サービスを比較して、まだ登録していないサービスがあれば無料お試し期間を使って視聴するのも一つの方法です。取り扱い作品は時期によって変わるため、登録前に最新の配信状況を確認してください。
『赤髪の白雪姫』を彩る主要キャラクターと声優陣
第3期が制作される場合、続投が期待される主要キャストは以下の通りです。
- 白雪(CV:早見沙織):赤髪を持つ薬剤師。1stシーズンのOPテーマも担当した。
- ゼン・ウィスタリア・クラリネス(CV:逢坂良太):クラリネス王国の第二王子。
- ミツヒデ・ルーエン(CV:梅原裕一郎):ゼンの側近。
- 木々・セイラン(CV:名塚佳織):ゼンの側近を務める女性剣士。
- オビ(CV:岡本信彦):何でも屋からゼンの従者となった人物。
- リュウ(CV:三瓶由布子):白雪と同じ宮廷薬剤師。
- イザナ・ウィスタリア・クラリネス(CV:石田彰):ゼンの兄にあたる第一王子。
なお、放送から10年が経過しているため、第3期が実現した場合にキャストが全員続投するかどうかは現時点では未確定です。制作決定の発表時にあらためて確認する必要があります。
『赤髪の白雪姫』のアニメ続編に関するよくある質問
アニメ3期の放送はいつから?
2026年8月現在、第3期の制作決定自体が発表されていないため、放送時期も未定です。ボンズの過去の続編制作間隔を踏まえると、仮に制作決定が発表されても放送はその2〜3年後になると予想されます。
アニメの続きを漫画で読むなら何巻から?
第9巻からです。1stシーズンが第4巻まで、2ndシーズンが第8巻の序盤までを映像化しているため、アニメの続きは第9巻から読み始めることになります。
原作漫画は完結している?最新刊は何巻?
完結していません。2026年8月時点で月刊「LaLa」にて連載中で、最新刊は2025年5月2日発売の第27巻です。第28巻の発売日は未発表となっています。
3期の原作ストックは足りている?
足りています。未映像化分は第9巻から第27巻までの約19巻分で、これまでの映像化ペース(2クールで約8巻分)に当てはめると4〜5クール分に相当します。ストック不足が続編化の障害になることはない状況です。
なぜ10年も続編が作られないの?
公式に理由が説明されたことはありません。推測の域を出ませんが、ボンズの制作ラインが大型シリーズで埋まっていること、原作が長期休載を挟み刊行ペースが安定していないことなどが要因として考えられます。
まとめ:3期の判断材料は「原作の連載再開」と「ボンズの空き」
『赤髪の白雪姫』アニメ第3期は、2026年8月時点で制作発表がありません。この記事で確認した事実を整理すると、以下の通りです。
- 第3期の制作決定・放送時期ともに未発表(2026年8月時点)。
- 原作は第27巻まで刊行、シリーズ累計800万部突破(2025年5月時点)。
- 未映像化ストックは約19巻分あり、続編化に必要な分量は確保されている。
- 1期・2期の監督である安藤真裕氏は2026年9月まで『黄泉のツガイ』を担当中。
- 原作は2023年以降、長期休載を挟んで刊行ペースが不安定。
続編を待つ側として現実的にウォッチすべき指標は2つです。ひとつは原作の連載再開と第28巻の発売告知、もうひとつは『黄泉のツガイ』完結後のボンズ/ボンズフィルムの新規ラインナップ発表です。この2つが揃ったタイミングが、企画が動くとすれば最も可能性の高い時期になると予想されます。
待っている間にできることとしては、配信で1期・2期を見返すこと、そして第9巻以降の原作を読み進めることの2つです。特に原作は、アニメが描いた範囲の2倍以上のボリュームが未映像化のまま残っています。第3期の続報が届いたときに、その内容がどの巻のどのエピソードにあたるのかをすぐ判断できるだけの下地を作っておくと、発表を何倍も楽しめるはずです。

