2012年から2014年にかけて全99話が放送され、夢を追いかける兄弟の姿が日本中に感動を与えたアニメ「宇宙兄弟」。南波六太と日々人の壮大な物語は、今なお多くのファンの心に深く刻まれています。
アニメ放送終了から10年以上が経った今も、「あの感動の続きをアニメで見たい!」「2期はいつになったら放送されるの?」と、続編を待ち望む声は絶えることがありません。
この記事では、そんな長年のファンが抱く切実な疑問に答えるため、アニメ「宇宙兄弟」の続編(第2期)に関する最新情報、制作の可能性、そしてアニメでは描かれなかった原作の胸躍る物語まで、現時点で判明している全ての情報を網羅し、詳しく解説していきます。
「宇宙兄弟」アニメ続編(2期)の公式発表はあるの?
まず、皆さんが最も気になっている結論からお伝えします。
現時点(2025年8月)で、アニメ「宇宙兄弟」の続編(第2期)に関する正式な制作決定の発表は一切ありません。
アニメ第1期は2014年3月に放送を終了し、それ以降、制作会社であるA-1 Picturesや公式サイト、関連メディアなど、いかなる公式媒体からも続編に関するアナウンスは行われていないのが現状です。
続編に関する重要な発表は、以下の公式サイトなどで更新される可能性がありますが、長年動きがない状況です。
「宇宙兄弟」公式サイト

なぜ続編(2期)は制作されない?考えられる3つの大きな理由
「なぜこれほど人気があり、原作も続いている作品の続編が作られないのか?」多くのファンがそう感じていることでしょう。公式な説明はありませんが、続編が制作されない理由として、以下の3つの大きな要因が考えられます。
1. 原作者・小山宙哉先生の意向
原作者である小山宙哉先生は、過去のインタビューなどで「原作の連載が終了してから、アニメの続編を制作してほしい」という趣旨の発言をされています。物語の結末までを描き切った上で、最高の形でアニメ化してほしいという、先生の作品に対する深い愛情の表れと言えるでしょう。原作漫画が現在も連載中であることが、続編制作が始まらない最大の理由である可能性が高いです。
2. アニメが原作に追いついてしまう問題
アニメ第1期は、2年間で全99話という長期にわたって放送されました。その結果、放送終盤ではアニメのストーリーが、当時連載中だった原作漫画の展開にかなり追いついてしまいました。これ以上放送を続けると、アニメオリジナル展開を多用せざるを得なくなり、原作の丁寧な物語展開を損なう可能性があったため、一区切りをつけたと考えられます。
3. 商業的なハードル
「宇宙兄弟」は、その深い人間ドラマとリアルな描写で、大人からも高い評価を得ている名作です。しかし、派手なバトルシーンや、いわゆる「萌え」要素が中心ではないため、関連グッズの販売などで大きな収益を上げることが難しいジャンルでもあります。続編制作には莫大な費用がかかるため、商業的な採算の見通しが立てにくいという、現実的な課題も存在します。
絶望するのはまだ早い!2期制作の可能性を改めて考察
様々な障壁がある一方で、アニメ「宇宙兄弟」第2期の実現可能性が完全にゼロになったわけではありません。希望を持てる要素も数多く存在します。
- 圧倒的な原作ストック: 原作漫画は2025年現在、44巻まで刊行されており、物語は現在も進行中です。アニメ第1期で描かれたのは、そのうちの19巻まで。つまり、25巻分以上もの、膨大な未アニメ化エピソードが存在します。 これは、アニメ2期、3期、それ以上を制作するにも十分すぎる量であり、未来の続編制作における最大の武器です。
- 近年のリバイバルヒットの流れ: 「うる星やつら」や「るろうに剣心」など、近年、過去の名作漫画が新たな形で「再アニメ化」され、大成功を収めるケースが相次いでいます。「宇宙兄弟」も、原作完結という節目を迎えれば、このリバイバルヒットの流れに乗るポテンシャルを十分に秘めています。
- 根強いファンの熱意と作品の普遍性: 放送終了から10年以上経った今もなお、SNSでは続編を望む声が絶えません。実写映画化やプラネタリウムでの上映など、作品の人気は全く衰えていません。夢を追いかけることの素晴らしさを描いた「宇宙兄弟」のテーマは、時代を超えて人々の心を打つ普遍的な力を持っています。
これらの要素を総合的に判断すると、すぐに続編が決定するとは言えないまでも、原作漫画が完結した暁には、プロジェクトが再始動する可能性は十分にあると言えるでしょう。
もし2期が制作されたら?原作の胸躍るストーリー展開
ファンが最も映像化を熱望するアニメ第2期。そこでは、六太と日々人の、宇宙を舞台にしたさらなる挑戦が描かれます。
- 六太、ついに月へ: アニメ第1期のラストで、月ミッションのバックアップクルーに選ばれた六太。第2期では、彼が正規のクルーとして、ついに月面へと降り立つ感動的な瞬間が描かれるでしょう。
- 日々人を襲う最大の試練: パニック障害という宇宙飛行士にとって致命的な困難に直面した日々人。彼がどのようにしてその壁を乗り越え、再び宇宙を目指すのか。その苦悩と再生の物語は、多くの視聴者の涙を誘うはずです。
- 新たな仲間たちとの出会い: 月面基地や、その先の火星を目指すミッションで、六太たちは国籍も個性も異なる新たな宇宙飛行士たちと出会います。彼らとの交流や衝突が、物語にさらなる深みと広がりを与えます。
アニメ第1期以上に、宇宙という壮大な舞台で繰り広げられる、濃密なヒューマンドラマが待っています。
アニメの続きは原作漫画で!どこから読めばいい?
「2期の放送まで待てない!」「六太たちの月での活躍を今すぐ知りたい!」という方には、原作の漫画を読むことを強く、そして心からおすすめします。
アニメ第1期(全99話)は、原作漫画の19巻までの内容を描いています。そのため、続きが気になる方は原作の20巻から読み始めると、スムーズにアニメの続きの物語に入ることができます。
44巻を超える壮大な物語の中で、アニメ化されているのはまだ半分にも満たない部分です。六太と日々人の夢の続きを、ぜひ原作で体験してみてください。
アニメ「宇宙兄弟」の続編に関するよくある質問
最後に、「宇宙兄弟」のアニメ続編に関して、多くのファンが抱く疑問にQ&A形式でお答えします。
アニメ「宇宙兄弟」の続編(第2期)はいつ放送されますか?
現時点(2025年8月)で、第2期の制作や放送に関する公式な発表はなく、その予定もありません。原作者の小山宙哉先生が「原作の完結後」にアニメ続編を望んでいるという意向もあり、まずは原作漫画の完結を待つ必要があります。
アニメの続きは原作漫画の何巻から読めますか?
アニメ第1期(全99話)は原作漫画の19巻までを描いています。物語の続きを知りたい方は、原作漫画の20巻から読み始めるのがおすすめです。そこから、アニメでは描かれていない数々の感動的なエピソードが待っています。
なぜアニメは中途半端なところで終わったのですか?
主な理由として、アニメの放送が当時連載中だった原作漫画に追いついてしまったことや、原作者の「原作完結後にアニメ化してほしい」という意向が考えられます。物語の大きな区切りとして、一旦放送を終了する形となりました。
まとめ
この記事では、アニメ「宇宙兄弟」の続編(第2期)の可能性について、あらゆる角度から考察してきました。
- 現状: 2期の公式発表はなく、制作の可能性は現時点では低い。
- 理由: 原作者が原作の完結を望んでいることや、商業的な要因が大きい。
- 希望: 原作は44巻を超え、未アニメ化ストックは膨大。 原作完結後には、再アニメ化(リブート)の可能性が十分にある。
- ファンができること: 続編を望む気持ちを持ちつつも、まずは原作漫画の20巻以降を読んで、六太と日々人の夢の続きを応援することが、作品を最も深く楽しむための最良の方法。
TVシリーズの直接的な続編はまだ先になるかもしれませんが、いつの日か、成長した六太と日々人の物語が、再び最高の形で映像化されることを信じて、SNSなどで応援の声を上げ続けることも大切です。まずは原作で、彼らの終わらない夢の旅路を追いかけてみてはいかがでしょうか。