2023年夏に放送された「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」は、ブラック企業で消耗していた主人公・天道輝(アキラ)が、ゾンビパンデミックをきっかけに「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を消化していくという設定で注目を集めた作品です。ゾンビものでありながら主人公が解放感を得ていくという構成が、既存のパニックホラーとは異なる読み口になっていました。
一方で第1期は制作スケジュールの都合で放送が変則的になり、最終話の放送が2023年12月にずれ込んでいます。放送終了から2年半以上が経過した現在も、続編を待つ声は途切れていません。
この記事では、2026年8月時点でのアニメ「ゾン100」第2期の状況、続編が発表されない背景として考えられる要素、そして原作漫画の現在地までを、確認できる情報にもとづいて整理します。
アニメ「ゾン100」続編(2期)の最新状況【2026年8月時点】
結論から書くと、2026年8月時点で、アニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」第2期の制作決定は発表されていません。公式サイト・公式X(旧Twitter)・制作を担当したBUG FILMSのいずれからも、続編に関するアナウンスは出ていない状態です。
第1期は2023年7月9日に放送を開始し、最終話にあたる第10話~第12話が2023年12月25日にMBS・TBS系で3話連続放送されて完結しました。そこから約2年8か月が経過していますが、続編の告知は確認できません。
続編に関する情報が出る場合、最初に更新される可能性が高いのは以下の公式媒体です。
TVアニメ『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』公式サイト

『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』公式X(旧Twitter)

第1期の放送で何が起きていたのか
続編の見通しを考えるうえで前提になるのが、第1期の放送経緯です。
本作は2023年7月クールの作品として放送を開始しましたが、第7話の放送後に「制作上の都合」として放送延期が発表されました。その後、第10話から第12話が2023年12月25日23時40分からの枠で3話連続放送され、各配信サービスでも同日深夜から順次配信されています。夏クールの作品が年末に完結するという、通常とは異なる進行になりました。
この点についてよくある誤解を先に整理しておくと、第1期は打ち切りではなく、全12話が予定どおり放送されています。物語も原作の区切りにあたる場面まで描かれており、話数が削られたわけではありません。
なお第1期のスタッフ・キャストは、監督が川越一生氏、シリーズ構成が瀬古浩司氏、キャラクターデザインが田中紀衣氏、アニメーション制作がBUG FILMSです。キャストはアキラ役に梅田修一朗さん、シズカ役に楠木ともりさん、ケンチョ役に古川慎さん、ベアトリクス役に髙橋ミナミさんが起用されています。
続編が発表されない理由として考えられる3つの要素
公式が理由を説明しているわけではないため、ここから先は確認できる事実をもとにした推測になります。ただし、材料はいくつか揃っています。
1. 第1期で発生した制作遅延
もっとも大きいと考えられるのが、第1期の制作遅延です。放送枠は放送局・スポンサーとの調整のうえで確保されるため、一度スケジュールを守れなかった実績は、次の企画で枠を取る際の交渉材料としてマイナスに働くと推測されます。
BUG FILMSは2021年9月に設立された比較的新しいスタジオで、ツインエンジンの子会社にあたります。「ゾン100」は同社にとって初の本格的な元請け作品であり、体制構築の途上でスケジュールが逼迫したと見るのが自然です。
2. 制作スタジオのラインが別作品で埋まっている
これは前回の記事執筆時点にはなかった、新しい状況です。
BUG FILMSは元請け2作目として「とんがり帽子のアトリエ」を制作し、2026年4月6日から6月29日まで全13話が放送されました。さらに最終話の放送日である2026年6月29日に、「とんがり帽子のアトリエ」第2期の制作決定が発表されています。
つまり同スタジオの元請けラインは、当面この作品の続編に充てられることになります。ゾン100の第2期を同じBUG FILMSが手掛けるとすれば、その後の順番になる可能性が高いと考えられます。
もっとも、これは悪材料ばかりではありません。「とんがり帽子のアトリエ」も当初は2025年放送予定から2026年4月へ放送時期が変更された経緯がありますが、放送開始後は13話を予定どおり完走し、最終話当日に続編を発表できるところまで体制が整っています。スタジオとして、第1期のゾン100当時とは状況が変わっていると見ることはできます。
3. 商業的な指標が外部から見えにくい
続編の判断材料になる円盤売上・配信実績・海外での成績といった数値は、本作については公表されていません。ネット上には「売上が振るわなかったから続編がない」という説明も見られますが、根拠となる公式数値は確認できないため、断定はできない情報として扱うべきでしょう。
むしろ確認できる事実としては、放送が夏から年末にまたがったことで、話題が集中しにくい形になった点が挙げられます。1クールを通して視聴者の関心を積み上げる構造が崩れたことは、シリーズとしての勢いに影響した可能性があります。
制作スタジオ別・続編までの間隔データ
「放送から3年経っているならもう無理では」と感じる方も多いと思いますが、実際の事例を並べてみると、続編までの間隔は作品によってかなりの幅があります。以下は各作品の放送実績を整理したものです。
| 作品/制作スタジオ | 前シーズンの放送 | 続編の放送・発表 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| ゾン100/BUG FILMS | 2023年7月~12月 | 2026年8月時点で発表なし | 約2年8か月経過 |
| とんがり帽子のアトリエ/BUG FILMS | 2026年4月~6月 | 最終話放送日に第2期制作決定を発表 | 0か月 |
| ワンパンマン/マッドハウス→J.C.STAFF | 第1期 2015年10月~12月 | 第2期 2019年4月 | 約3年4か月 |
| ワンパンマン/J.C.STAFF | 第2期 2019年4月 | 第3期 2025年10月 | 約6年6か月 |
| ヴィンランド・サガ/WIT STUDIO→MAPPA | 第1期 2019年7月~12月 | SEASON2 2023年1月 | 約3年1か月 |
ここから読み取れるのは、3年前後のブランクは続編が消えたことを意味しないという点です。ワンパンマンは第2期から第3期まで6年以上空いていますが、2025年10月に第3期第1クールが放送され、第3期第2クールも2027年放送予定として発表されています。
また、ワンパンマンとヴィンランド・サガはいずれも続編でアニメーション制作会社が交代しています。ヴィンランド・サガはWIT STUDIOからMAPPAへ制作が移りましたが、監督・シリーズ構成といった中核スタッフは継続しました。仮にBUG FILMSのラインが埋まっている場合でも、制作会社を変えて続編が実現するパターンは前例があるということになります。
原作消化ペースから見る第2期の射程
続編の可能性を考えるうえで、原作ストックの状況も重要な要素です。
アニメ第1期の全12話が描いたのは、原作漫画の第6巻までにあたる範囲です。第10話から第12話にかけて描かれた「ホームタウン オブ ザ デッド」で、アキラたちが目的地の北海道へたどり着くところまでが映像化されています。単純計算で1巻あたり約2話、1クールで約6巻分を消化したペースです。
一方の原作は、原作・麻生羽呂氏、作画・高田康太郎氏により「月刊サンデーGX」で2018年11月号から連載が続いており、2026年4月17日に第22巻が発売されています。
| タイトル | ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ |
| 原作 | 麻生羽呂 |
| 作画 | 高田康太郎 |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載誌 | 月刊サンデーGX(2018年11月号~) |
| 現状 | 連載中(既刊22巻/2026年4月時点) |
| アニメ第1期の範囲 | 第1巻~第6巻 |
アニメ化済みの6巻を差し引くと、未映像化のストックは16巻分あります。第1期と同じペースであれば、これは1クールの続編を2回、あるいは2クール規模の続編を1回制作してもなお余りが出る分量です。ストック不足が続編の障害になっている、という説明は現状では成り立ちません。
刊行ペースについても、2025年7月時点で20巻、2026年4月時点で22巻という推移から、年に2冊前後で安定していると見られます。仮に今後2期の企画が動いたとしても、原作の進行がアニメに追いつかれる心配はしばらくないと考えてよいでしょう。
作品としての展開は止まっていない
アニメの続報はないものの、「ゾン100」というタイトル自体の商業展開は続いています。
- 原作の連載継続:月刊サンデーGXでの連載は現在も続いており、2026年4月に第22巻が刊行されています。
- 実写映画:Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』が2023年8月3日に配信開始。赤楚衛二さん主演、石田雄介監督で、アニメとは別に実写作品が制作されています。
- パチンコ化:サンセイR&Dからパチンコ新機種「eゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」が2026年8月17日にホール導入予定です。版権使用料が発生する形での新規展開であり、IPとしての価値が維持されていることを示す動きと言えます。
アニメ続編の判断はあくまで製作委員会側の事情によりますが、原作もメディアミックスも動いている以上、「作品自体が終わった」という状況ではないことは押さえておいてよいと思います。
第1期を見返すなら配信サービスで
第2期が発表された場合に備えて第1期を振り返っておきたい、あるいは変則放送のせいで後半を見逃したままになっている、という方もいると思います。第1期は各種動画配信サービスで視聴できますが、取り扱いは時期によって変動するため、視聴前に対象サービスのラインナップを確認しておくと確実です。
アニメ作品を継続して追いかけるのであれば、U-NEXT・DMM TV・dアニメストアなど、アニメの本数を確保している配信サービスを一つ契約しておくと、続編が始まったタイミングでも慌てずに済みます。いずれも無料お試し期間が用意されているので、まずは第1期の視聴に使ってみるのがよいでしょう。
アニメの続きは原作漫画7巻から
第2期の発表を待つあいだに続きを知りたい場合は、原作漫画を読むのが確実です。
前述のとおり、アニメ第1期は原作第6巻までを映像化しています。したがってアニメの続きは原作漫画の第7巻からとなり、北海道編を終えたアキラたちの、その先の旅がここから始まります。仮に第2期が制作された場合、序盤で描かれるのもこのあたりの話数になると予想されます。
第7巻はBOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどで取り扱いがあり、各社で価格やポイント還元、まとめ買い時の割引条件が異なります。7巻だけを試しに読むのか、既刊22巻をまとめて揃えるのかで有利なサービスが変わってくるので、購入前に条件を比べておくとよいでしょう。
アニメ「ゾン100」の続編に関するよくある質問
アニメ「ゾン100」第2期はいつ放送されますか?
2026年8月時点で、第2期の制作決定・放送時期に関する公式発表はありません。したがって放送時期を示すことはできません。制作会社BUG FILMSは2026年6月に「とんがり帽子のアトリエ」第2期の制作決定を発表しており、同社が手掛ける場合はその後の順番になると予想されます。
第1期は打ち切りだったのですか?
打ち切りではありません。第1期は全12話が放送されており、話数が短縮された事実もありません。第7話の放送後に制作上の都合で延期が発生し、第10話~第12話が2023年12月25日に3話連続で放送された、という経緯です。
アニメの続きは原作漫画の何巻から読めますか?
アニメ第1期は原作第6巻までを描いているため、続きは第7巻から読み始めることになります。原作は2026年4月時点で第22巻まで刊行されており、連載も継続中です。
原作ストックが足りないから2期が作られないのですか?
いいえ、ストックは十分にあります。既刊22巻に対してアニメ化済みは6巻分で、未映像化分は16巻あります。第1期のペース(1クールで約6巻分)を当てはめると、複数クール分の続編を制作できる分量です。
制作会社が変われば第2期はあり得ますか?
可能性としては考えられます。ワンパンマンは第1期のマッドハウスから第2期以降はJ.C.STAFFへ、ヴィンランド・サガは第1期のWIT STUDIOから第2期はMAPPAへと制作会社が交代して続編が実現しています。ただし、ゾン100について制作会社の変更が検討されているという情報はなく、あくまで一般的な前例の話です。
まとめ
2026年8月時点でのアニメ「ゾン100」続編の状況を整理します。
- 現状:第2期の公式発表はなし。第1期完結から約2年8か月が経過している。
- 要因の推測:第1期の制作遅延に加え、BUG FILMSのラインが「とんがり帽子のアトリエ」第2期に向かっていることが、順番待ちの要因になっていると考えられる。
- 原作:月刊サンデーGXで連載中、既刊22巻。アニメ化済みは6巻までで、続編に必要なストックは確保されている。
- 前例:ワンパンマン(第2期→第3期で約6年半)のように、長いブランクを経て続編が実現した例もある。3年程度の空白は打ち切りを意味しない。
- 作品の動き:原作の連載継続、Netflix実写映画、2026年8月導入のパチンコ機と、IPとしての展開は続いている。
短期的に吉報が届く状況ではありませんが、条件面で決定的に不利な材料があるわけでもありません。続報が出るとすれば公式サイトと公式Xが最初になるはずなので、そちらを確認しつつ、まずは原作第7巻からアキラたちの旅の続きを追いかけてみてはいかがでしょうか。

