2024年冬に放送され、聴覚に障がいのある女子大生とバックパッカーの先輩が距離を縮めていく恋模様を描いたアニメ「ゆびさきと恋々」。
2024年3月の最終回から2年5か月ほどが経ち、「2期はいつから放送されるのか」「雪と逸臣のその後が見たい」という声は今も途切れていません。
この記事では、2026年8月時点の情報をもとに、アニメ2期が実現する可能性を、制作を担当した亜細亜堂の制作状況、原作の刊行ペース、シリーズの商業的な実績という3つの角度から整理します。確定情報と推測を明確に区別しながら考察していきます。
「ゆびさきと恋々」アニメ2期の現状:2026年8月時点でも公式発表はない
結論から書くと、2026年8月時点で、アニメ「ゆびさきと恋々」第2期の制作に関する公式発表は行われていません。
アニメ公式サイト・公式Xともに続編に関する告知はなく、制作決定・制作中といった中間的なアナウンスも出ていない状況です。1期の放送終了から2年以上が経過していますが、続編企画そのものが公式に否定されたわけでもありません。
続報が出るとすれば、まず最初に告知されるのは以下の公式チャネルと考えられます。
TVアニメ『ゆびさきと恋々』公式サイト

『ゆびさきと恋々』公式X(旧Twitter)

アニメ第1期の基本情報をおさらい
続編の可能性を考える前提として、2024年に放送された第1期の内容を確認しておきます。
放送情報と制作陣
第1期は2024年1月6日から3月23日にかけて、TOKYO MXほかで全12話が放送されました。各話は「Sign.1」から「Sign.12」というサブタイトル表記が採られています。
| 役職 | 担当者 |
|---|---|
| 原作 | 森下suu |
| 監督 | 村野佑太 |
| シリーズ構成・脚本 | 米内山陽子 |
| キャラクターデザイン | 酒井香澄 |
| 音楽 | 橋本由香利 |
| アニメーション制作 | 亜細亜堂 |
あらすじと作品の特徴
主人公は、生まれつき耳が聞こえない女子大生の糸瀬雪(いとせ ゆき)。電車で困っていたところを、同じ大学の先輩である波岐逸臣(なぎ いつおみ)に助けられたことから物語が動き出します。
逸臣は雪の聴覚障がいに対して過剰に構えることなく自然体で接し、世界各国を旅してきた彼の視点に雪は少しずつ惹かれていきます。逸臣もまた、雪の感じ取る世界の細やかさに触れ、距離を縮めていきます。
本作の中心にあるのは、手話、指先の動き、スマートフォンの文字といった複数の手段を介して二人が意思を通わせていく過程の描写です。障がいを乗り越える物語というより、互いの「見えている世界の違い」を確認し合っていく物語として構成されている点が、幅広い層の共感を集めました。手話監修が付いている点も、本作の丁寧さを支える要素です。
主要キャラクターとキャスト
| キャラクター名 | 声優 |
|---|---|
| 糸瀬雪 | 諸星すみれ |
| 波岐逸臣 | 宮崎遊 |
| 芦沖桜志 | 大塚剛央 |
| 藤白りん | 本渡楓 |
| 波岐京弥 | 逢坂良太 |
| 中園エマ | 東山奈央 |
| 伊柳心 | 畠中祐 |
原作消化ペースの推定:1期は6巻・第21話まで
続編の実現可能性を考えるうえで重要なのが、1期が原作をどこまで消化したかという点です。
アニメ第1期(全12話)で描かれたのは、原作コミックス6巻・第21話までの範囲です。原作の続きから読む場合は、7巻・第22話からが該当します。
| 項目 | 内容(2026年8月時点) |
|---|---|
| 1期の放送話数 | 全12話 |
| 1期の原作消化範囲 | 1巻〜6巻(第21話まで) |
| 1話あたりの消化量 | 原作約1.7話分/1クールで約6巻分 |
| 原作既刊 | 14巻(2026年5月13日発売) |
| 2期に使えるストック | 7巻〜14巻の約8巻分 |
1期のペースをそのまま当てはめると、1クール12話で消化できるのは概ね6巻分です。すでに8巻分のストックがあるため、仮に2期が制作される場合、7巻から12巻前後までが対象範囲になると予想されます。ストック不足を理由に企画が止まる段階はすでに過ぎている、と見てよいでしょう。
制作会社「亜細亜堂」の現状から見る可能性
続編が同じスタッフ・同じスタジオで作られるかどうかを左右するのが、アニメーション制作を担当した亜細亜堂の稼働状況です。
亜細亜堂はどんな制作会社か
亜細亜堂は1978年10月に設立されたアニメ制作スタジオです。『忍たま乱太郎』のような長期のファミリー向けシリーズを継続的に手掛ける一方、『本好きの下剋上』『かくしごと』など深夜帯の作品でも安定した評価を得ています。
| 会社名 | 株式会社亜細亜堂 |
| 設立 | 1978年10月 |
| 主な作品 | 『忍たま乱太郎』シリーズ 『本好きの下剋上』(第1期〜第3期) 『かくしごと』 『悪役令嬢転生おじさん』 『矢野くんの普通の日々』 |
【考察】亜細亜堂の続編制作間隔から傾向を読む
亜細亜堂が過去に手掛けた作品について、1期から続編までの間隔を整理すると次のようになります。
| 作品 | 1期の放送 | 続編と間隔 |
|---|---|---|
| 本好きの下剋上 | 2019年10月 | 第2期 2020年4月(約6か月/連続企画) 第3期 2022年4月(第2期から約2年) 第4期 2026年4月(第3期から約4年・制作はWIT STUDIOに交代) |
| 忍たま乱太郎 | 1993年〜 | 毎年新シリーズを継続制作 |
| かくしごと | 2020年4月 | TVシリーズの続編なし(2021年に劇場版が公開) |
| 悪役令嬢転生おじさん | 2025年1月 | 2026年8月時点で続編の発表なし |
| 矢野くんの普通の日々 | 2025年10月 | 2026年8月時点で続編の発表なし |
| ゆびさきと恋々 | 2024年1月 | 2026年8月時点で続編の発表なし(約2年5か月経過) |
この一覧から読み取れる傾向は2つあります。1つは、亜細亜堂の続編は企画段階から複数期がセットで動いている場合を除くと、2年以上の間隔が空きやすいということ。『本好きの下剋上』の第2期から第3期までが約2年、第3期から第4期までは約4年でした。ゆびさきと恋々の2年5か月という経過期間は、このスタジオの傾向から見れば異常に長いとまでは言えません。
もう1つは、2026年に入って亜細亜堂の稼働状況に変化が生じている点です。同社が第3期まで担当してきた『本好きの下剋上』は、2026年4月放送開始の第4期『領主の養女』でWIT STUDIOに制作が移りました。同シリーズは2クール規模の長期案件であり、これが手を離れたことで、以前より制作ラインに余地が生まれている可能性があります。
ただし『忍たま乱太郎』の新シリーズは毎年継続しており、2025年10月からは『矢野くんの普通の日々』も担当していました。恒常的な負荷が軽いスタジオではないため、空きが出たとしても、そこにゆびさきと恋々2期が入るかどうかは製作委員会側の判断次第であり、現時点では推測の域を出ません。
続編を後押しする2つの材料
1. 原作は連載継続中でストックも十分
| 掲載誌 | デザート(講談社) |
| 連載状況 | 連載中(2026年8月時点で完結の発表なし) |
| 既刊 | 14巻(2026年5月13日発売) |
1期放送時に既刊12巻だった原作は、その後14巻まで刊行が進みました。14巻では雪と逸臣が初めてアメリカへ旅行する展開が描かれており、物語は着実に前へ進んでいます。15巻の発売日は2026年8月時点で公式に告知されていません。
2. シリーズ累計発行部数は780万部を突破
| 時点 | シリーズ累計発行部数 |
|---|---|
| 2023年7月(アニメ化発表時) | 380万部 |
| 2024年11月 | 685万部 |
| 2026年6月 | 780万部 |
注目したいのは、アニメ放送が終わった2024年3月以降も部数が伸び続けている点です。2024年11月の685万部から2026年6月までの約1年7か月で約95万部増えており、アニメ効果が一巡した後も新規読者を獲得できていることを示しています。継続的に売れているIPであることは、製作委員会が追加投資を検討する際の判断材料になります。
2期が制作された場合、放送はいつ頃になるか
ここまでの材料を踏まえて、放送時期を推定します。
近年のTVアニメは、続編の制作決定が公表されてから実際の放送までに、おおむね1年から2年を要するケースが一般的です。2026年8月時点で制作決定の告知すら出ていないことを踏まえると、仮に近いうちに発表があったとしても、放送は2028年前後になると予想されます。
一方で、水面下で企画が進んでいる可能性は否定できません。続編の告知はBlu-ray特典映像やイベント、原作の節目の巻の発売に合わせて行われることが多く、原作15巻の発売時期が1つの注目タイミングになると考えられます。いずれも公式に示された情報ではないため、あくまで一般的な傾向からの推測として捉えてください。
待っている間にできること
第1期を見返す
アニメ第1期は、U-NEXT、Netflix、dアニメストアなどで見放題配信されています。2年以上が経ち、雪と逸臣が手話で会話を重ねていく序盤の描写を忘れかけている方も多いはずです。2期の対象範囲となる7巻以降を読む前に1期を通しで見返しておくと、原作の展開がより理解しやすくなります。各サービスとも無料お試し期間が用意されているため、未加入の方はまずそこから確認してみてください。
アニメの続きは原作7巻から
前述の通り、アニメ第1期は原作6巻・第21話までを描いています。アニメの続きが読めるのは7巻からで、そこから最新14巻まで8巻分がすでに刊行済みです。2期を待つ間に読み進めておくと、映像化された際に「この場面がどう描かれるのか」という視点で楽しめます。BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどの電子書籍ストアで7巻から購入でき、まとめ買いの割引条件やポイント還元率が各社で異なるため、比較してから選ぶと無駄がありません。
アニメ「ゆびさきと恋々」に関するよくある質問
アニメ2期の制作は決定していますか?
いいえ。2026年8月時点で、第2期の制作に関する公式発表はありません。
アニメ1期は原作のどこまで描かれましたか?
第1期(全12話)は原作コミックス6巻・第21話までの内容を描いています。続きを原作で読む場合は、7巻・第22話からになります。
原作漫画は完結していますか?最新刊は何巻ですか?
完結していません。講談社「デザート」で連載が続いており、最新刊は2026年5月13日発売の14巻です。15巻の発売日は現時点で公表されていません。
2期も亜細亜堂が制作するのでしょうか?
そもそも2期自体が未発表のため、制作会社についても未定です。1期は亜細亜堂が担当しましたが、同社が第3期まで手掛けた『本好きの下剋上』が第4期でWIT STUDIOに移った例もあり、続編が別スタジオになる可能性はあります。
アニメはどこで配信されていますか?
U-NEXT、Netflix、dアニメストアなどで見放題配信されています(2026年8月時点)。配信状況は変更される場合があるため、視聴前に各サービスの最新情報を確認してください。
まとめ
- 現状: 2026年8月時点で、アニメ2期の公式な制作発表はない。1期終了から約2年5か月が経過。
- 原作: 既刊14巻(2026年5月13日発売)で連載継続中。1期は6巻までを消化しており、2期1クール分のストックは十分にある。
- 実績: シリーズ累計発行部数は780万部(2026年6月時点)。放送終了後も部数を伸ばし続けている。
- 制作体制: 亜細亜堂は『本好きの下剋上』第4期の制作を離れており、以前よりラインに余地が生まれている可能性がある。ただし続編がどのスタジオで作られるかは未定。
- 放送時期の予想: 制作決定から放送まで通常1〜2年かかることを踏まえると、実現する場合でも2028年前後になると予想される。
続編の発表がないまま2年以上が経っていますが、原作は今も連載が続き、部数も伸び続けています。素材の面で続編を妨げる要因は見当たらないというのが現時点での結論です。動きがあれば公式サイトと公式Xで最初に告知されるはずなので、そちらを確認しつつ、原作の続きを追いながら待ちたいところです。

