1989年の連載開始以来、30年以上にわたって日本のボクシング漫画の金字塔として君臨し続ける「はじめの一歩」。2000年に始まったアニメシリーズも3期にわたり放送され、多くのファンを熱狂させてきました。
2014年3月に第3期『Rising』が放送を終了してから、実に10年以上が経過。「アニメ4期はいつから始まるの?」「宮田くんとの約束の試合をアニメで見たい!」と、続編を待ち望む声は今なお絶えません。
この記事では、「はじめの一歩」のアニメ4期は実現するのか、その可能性をアニメ制作の鍵を握る制作会社「マッドハウス」と「MAPPA」の最新動向を主軸に、原作の状況やこれまでのシリーズ展開といった客観的なデータを基に、徹底的に考察・解説していきます。
「はじめの一歩」アニメ4期の現状:公式発表はまだない
まず結論からお伝えすると、現時点(2025年10月)でアニメ「はじめの一歩」の続編(第4期)に関する公式な制作発表は行われていません。
アニメ公式サイトや公式SNSの更新も長期間行われておらず、ファンにとっては非常に長く、もどかしい状況が続いています。
しかし、原作漫画は今もなお連載中であり、アニメ化を望む声も根強いため、可能性が完全に絶たれたわけではありません。なぜ10年以上も続報がないのか、その理由を深く探っていきましょう。
まずはアニメシリーズをおさらい!作品の魅力と基本情報
待望の4期をより楽しむために、これまでの熱いアニメシリーズがどのような物語だったかを振り返ります。
放送情報と制作陣の変遷
| シーズン | タイトル | 放送期間 | 話数 | 制作会社 |
|---|---|---|---|---|
| 第1期 | はじめの一歩 | 2000年10月 – 2002年3月 | 全76話 | マッドハウス |
| 第2期 | New Challenger | 2009年1月 – 6月 | 全26話 | マッドハウス |
| 第3期 | Rising | 2013年10月 – 2014年3月 | 全25話 | マッドハウス&MAPPA |
制作は第1期からマッドハウスが中心となっていましたが、第3期ではMAPPAとの共同制作体制が取られました。
| 役職 | 担当者(第3期) |
|---|---|
| 原作 | 森川ジョージ |
| 監督 | 宍戸淳、西村聡 |
| シリーズ構成 | ふでやすかずゆき |
| キャラクターデザイン | 杉浦幸次 |
| 音楽 | 平野義久、今堀恒雄 |
| アニメーション制作 | マッドハウス、MAPPA |
物語のあらすじと魅力
気弱でいじめられっ子だった高校生・幕之内一歩は、プロボクサー・鷹村守との出会いをきっかけにボクシングの世界へと足を踏み入れる。「強いとは何か?」という答えを求め、鴨川ボクシングジムに入門した一歩は、トレーナーである鴨川源二会長のもとで、その才能を開花させていく。
ライバル・宮田一郎との約束を胸に、数々の強敵との死闘を乗り越え、プロボクサーとして、そして人間として成長していく。本作の魅力は、迫力満点の試合描写はもちろんのこと、登場人物一人ひとりの背景や葛藤を深く掘り下げる人間ドラマにあります。
主要キャラクターと豪華キャスト紹介
| キャラクター名 | 声優 |
|---|---|
| 幕之内一歩 | 喜安浩平 |
| 鷹村守 | 小山力也 |
| 青木勝 | 高木渉 |
| 木村タツヤ | 藤原啓治 |
| 宮田一郎 | 関智一 |
| 鴨川源二 | 内海賢二 → 飯塚昭三 |
| 千堂武士 | 小野坂昌也 |
| 間柴了 | 田中正彦 |
続編の鍵を握る制作会社「マッドハウス&MAPPA」からの可能性考察
続編が制作されるかどうかを占う上で、最も重要な鍵を握るのは、第3期のアニメーション制作を担当した「マッドハウス」と「MAPPA」の制作状況です。
マッドハウスとMAPPAはどんな制作会社?
- マッドハウス: 1972年設立の老舗スタジオ。『はじめの一歩』第1期から関わり、シリーズの礎を築きました。代表作に『葬送のフリーレン』『オーバーロード』などがあります。
- MAPPA: 2011年にマッドハウスの創設者の一人である丸山正雄氏が設立。今や世界的な人気を誇るスタジオです。代表作に『呪術廻戦』『チェンソーマン』などがあります。
【考察】最大の壁は「2大人気スタジオの超多忙なスケジュール」
結論から言うと、「はじめの一歩」4期の制作が10年以上始まらない最大の理由は、マッドハウスとMAPPA、この2つのスタジオの制作スケジュールが常に逼迫しているためと考えられます。
- マッドハウスの状況:
2025年から2026年にかけても、『葬送のフリーレン(第2期)』や『LIAR GAME』といった超大型作品の制作が決定しています。 - MAPPAの状況:
同様に2025年から2026年にかけて、『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』や『呪術廻戦 死滅回游』など、世界中が注目するプロジェクトが目白押しです。
これだけの国民的ヒット作を抱える2社が、再び共同で制作ラインを確保するのは、物理的に極めて困難な状況にあると推測されます。
続編の可能性を補強するポジティブなデータ
制作会社のスケジュールは絶望的に厳しいですが、4期の実現を後押しする強力なポジティブデータも存在します。
1. 圧倒的に豊富な原作ストック
| 原作メディア | 刊行状況(2025年10月時点) |
|---|---|
| 漫画 | 既刊144巻、連載中 |
アニメ第3期で描かれたのは、原作の61巻あたり、一歩が日本チャンピオンとして5度目の防衛を果たすまでです。原作は現在も「週刊少年マガジン」で大人気連載中であり、140巻を超える膨大な物語がアニメ化されずに残されています。 「描くべき物語」が豊富にあることは、続編企画における最大の強みです。
2. シリーズとしての絶大な商業的成功と根強い人気
- シリーズ累計発行部数: 1億部を突破(2023年7月時点)
この驚異的な数字は、「はじめの一歩」というIP(知的財産)が、今なお非常に強い人気を持つ国民的コンテンツであることを証明しています。商業的な成功が確実に見込めるため、いつかは必ず続編が制作されると信じるファンが多いのも頷けます。
アニメ4期が制作されるなら放送はいつから?
これらのプラスとマイナスの要素を総合的に判断すると、もし4期が制作される場合でも、その放送時期はかなり先になることが予想されます。
最大の障壁である制作会社2社のスケジュールが、少なくとも2026年、2027年まで埋まっている可能性が高いことを考えると、もし「はじめの一歩」4期の企画が動き出すとしても、それは早くとも2027年中頃以降になるでしょう。
一般的なアニメ制作期間(約1年半~2年)を考慮すると、4期の放送は早くとも2028年の後半、現実的には2029年以降になると考えるのが、現時点での最も妥当な予測です。
アニメ「はじめの一歩」に関するよくある質問
「はじめの一歩」アニメ4期はいつですか?
2025年10月現在、アニメ4期の制作に関する公式発表はありません。制作会社が多数の大型タイトルを抱えているため、もし制作されるとしても2029年以降になる可能性が考えられます。
アニメは打ち切りになったのですか?
公式に「打ち切り」が発表されたわけではありません。しかし、第3期放送終了から10年以上続報がないため、プロジェクトが事実上の休止状態にある可能性が高いです。
アニメの続きは原作漫画のどこから読めばいいですか?
アニメ第3期は、原作漫画の61巻の最後までを描いています。物語の続き、一歩の6度目の防衛戦から楽しみたい方は、原作漫画の61巻から読み始めるのがおすすめです。
原作は完結していますか?一歩は今何してる?
いいえ、原作漫画は現在も「週刊少年マガジン」にて連載が続いており、まだ完生きしていません。 ちなみに、現在の一歩は度重なるダメージの蓄積によりパンチドランカーの疑いがあるため、ボクサーを引退し、鴨川ジムでセコンドとして活動しています。
まとめ:続編の可能性は低い…続きは超長期連載中の原作漫画で!
この記事の要点をまとめます。
- 現状: アニメ「はじめの一歩」4期の公式な制作発表はまだない。
- 可能性: 制作会社マッドハウスとMAPPAのスケジュールが完全に埋まっており、10年以上続報がないため、続編が制作される可能性は極めて低い状況。
- 放送時期予想: もし制作される場合でも、2029年以降と非常に遠い未来になる見込み。
- 今できること: 続編を待つのは現実的ではないため、物語の続きが気になる方は、連載中の原作漫画(61巻以降)を読んで、一歩たちの戦いと成長を見届けましょう!
すぐにアニメ4期のニュースを聞くのは難しい状況ですが、原作では一歩たちの物語がまだまだ続いています。彼らのさらなる活躍が気になる方は、ぜひ原作の世界に飛び込んでみてください。

