魔法がすべての世界で、生まれつき魔力を持たない少年アスタが「魔法帝」という頂点を目指す『ブラッククローバー』。2017年10月から2021年3月まで全170話が放送された第1期シリーズの続編にあたる「2nd Season」が、2026年10月からテレビ東京系列ほかで放送開始します。2025年7月の制作発表から約1年、放送時期は「2026年内」という大枠から具体的なクールまで絞り込まれました。
この1年で動いたのは放送時期だけではありません。原作漫画は2026年5月発売の『ジャンプGIGA 2026 SPRING』で最終回を迎えて完結し、2026年8月4日に最終巻となる第38巻が発売されています。つまり2nd Seasonは、原作が完結済みという状態でスタートする続編です。今回は放送日程・スタッフ・主題歌といった確定情報を整理したうえで、studioぴえろの続編制作間隔と原作消化ペースから、2nd Seasonがどこまでを描くのかを検討します。
アニメ『ブラッククローバー』2期はいつから?2026年10月放送開始が決定
第1期の全170話が完結してから約5年半、アスタたちの戦いがテレビ画面に戻ってきます。まずはこれまでの発表の流れと、現時点で確定している情報を整理します。
2026年10月からテレ東系列ほかで放送開始
2nd Seasonは2026年10月より、テレビ東京系列ほかで放送されます。発表までの経緯は次の通りです。2025年7月6日にAnime Expo 2025で制作が発表され、同年12月21日にはティザーPVとティザービジュアルが公開されるとともに「2026年TV放送開始」が告知されました。そして2026年6月に、放送時期が2026年10月であることと監督の名前が正式に発表されています。
なお、記事執筆時点では「10月」というクール単位の告知にとどまり、初回放送日や放送曜日・時間帯は公表されていません。この点は放送開始が近づく夏の終わりから初秋にかけて、番組表の解禁と合わせて発表されるものと予想されます。海外向けにはCrunchyrollがアジア地域を除く各国で配信を行うことが明らかになっており、第1期同様、国内外ほぼ同時に展開される見込みです。
TVアニメ『ブラッククローバー』2nd Season公式サイト

『ブラッククローバー』2nd Season公式X(旧Twitter)

監督は種村綾隆、主要スタッフは第1期から継続
2nd Seasonの監督は種村綾隆が務めます。種村監督は第1期でも監督を担当し、劇場版『ブラッククローバー 魔法帝の剣』でも監督を務めた人物で、シリーズの中心にいたスタッフがそのまま続投する形です。5年半のブランクを挟む続編では作風が変わることへの不安が語られがちですが、本作についてはその懸念は小さいと考えてよいでしょう。
| 担当 | 氏名・社名 |
|---|---|
| 原作 | 田畠裕基(集英社ジャンプコミックス刊) |
| 監督 | 種村綾隆 |
| シリーズ構成 | 大知慶一郎 |
| キャラクターデザイン | 竹田逸子 |
| サブキャラクターデザイン | 徳永久美子 |
| プロップデザイン | 髙橋恒星 |
| 音楽 | 関美奈子 |
| アニメーション制作 | スタジオぴえろ |
オープニングテーマはWANIMA「消えない理由」
2026年7月には本PVが公開され、オープニングテーマがWANIMAの新曲「消えない理由」に決定したことが発表されました。公開された本PVでは、キャラクターたちが追い詰められていく緊迫感のあるカットが目立ち、第1期の明るい成長譚とは異なるトーンが前面に出ています。これは2nd Seasonの主題が「スペード王国攻略編」であることを踏まえた演出と考えられます。
studioぴえろの続編制作間隔から見る『ブラッククローバー』2期の位置づけ
『NARUTO』『BLEACH』といった週刊少年ジャンプの長期タイトルを手がけてきたstudioぴえろは、本作の第1期・劇場版も担当した制作会社です。同社が近年どの程度のペースで続編を送り出しているかを整理すると、本作の5年半というブランクの性質が見えてきます。
studioぴえろの近年の続編制作間隔
| 作品・シリーズ | 前シリーズの終了 | 続編の放送開始 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| キングダム 第5シリーズ→第6シリーズ | 2024年3月 | 2025年10月 | 約1年7か月 |
| BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-→-禍進譚- | 2024年12月 | 2026年7月 | 約1年7か月 |
| おそ松さん 第3期→第4期 | 2021年3月 | 2025年7月 | 約4年4か月 |
| ブラッククローバー 1期→2nd Season | 2021年3月 | 2026年10月 | 約5年7か月 |
同一シリーズ内でクールを分割している『キングダム』『BLEACH 千年血戦篇』は、いずれも約1年7か月という比較的短い間隔で続編を投入しています。一方、いったん完結扱いで区切った『おそ松さん』は4年以上、『ブラッククローバー』は5年半以上を要しました。ここから読み取れるのは、ぴえろの続編制作間隔は制作能力そのものよりも「シリーズを継続案件として保持しているか、いったん畳んでから再始動するか」という企画側の事情に強く左右されるということです。
本作の場合、第1期の終了理由が原作ストックの不足であったことを踏まえると、この5年半は再始動の準備というより、原作が十分に進行するのを待つ期間だったと見るのが自然です。実際、2nd Seasonの放送開始時点で原作は完結しており、ストック不足で再び中断するという事態は構造的に起こり得ません。
「PIERROT FILMS」体制下での映像面への期待
studioぴえろは高品質なアニメーション制作を掲げる新ブランド「PIERROT FILMS」を立ち上げており、『BLEACH 千年血戦篇』では第3クール以降の制作を同ブランドが担当しています。2026年7月からは最終クールにあたる『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』も放送中で、同社が大型のバトル作品を並行して走らせている状況です。
ただし、2nd Seasonの制作クレジットは「スタジオぴえろ」と発表されており、PIERROT FILMS名義であるとは公表されていません。千年血戦篇で示された映像水準がそのまま本作に適用されると断定することはできず、公開済みの本PVから判断する限りでは、第1期の作風を踏襲しつつ密度を上げた方向性であると予想されます。
2nd Seasonで描かれるスペード王国攻略編と主要キャスト
第1期の最終盤でスペード王国との衝突が始まり、アスタは「悪魔同化(ユナイト)」という新たな力の入り口に立ちました。2nd Seasonはここから続く「スペード王国攻略編」を主題とすることが公式に告知されています。クローバー王国内部の抗争から、国家規模の侵攻戦へとスケールが切り替わる区切りです。
主要キャラクターと担当声優
キャストは第1期から続投しており、発表されている主要メンバーは次の通りです。
- アスタ(CV:梶原岳人):魔力を持たず「反魔法」で戦う主人公。
- ユノ(CV:島﨑信長):アスタの親友であり、四つ葉の魔導書に選ばれた魔導士。
- ノエル・シルヴァ(CV:優木かな):王族シルヴァ家出身の魔導士。
- ヤミ・スケヒロ(CV:諏訪部順一):黒の暴牛団長。闇魔法の使い手。
- ナハト・ファウスト(CV:下野紘):黒の暴牛副団長。悪魔と契約する「悪魔宿し」の使い手。
第1期終盤に登場したナハトは、2nd Seasonで本格的に物語へ関わる立場にあります。悪魔の力を制御下に置くという彼のスタンスは、力に振り回されがちなアスタと対照的で、スペード王国編の導入部を担う役割を果たすものと予想されます。
原作は全38巻で完結。消化ペースから2nd Seasonの範囲を推定する
まず前提として、原作漫画は2026年5月1日発売の『ジャンプGIGA 2026 SPRING』に掲載された第392話をもって完結し、単行本は全38巻となりました。最終巻の第38巻は2026年8月4日に発売されています。連載は約11年に及びました。
そのうえで消化ペースを整理します。第1期は全170話で、原作は第27巻・第270話相当までを映像化しました。単純計算でアニメ1話あたり原作約1.6話分のペースです。未映像化分は第271話から最終第392話までの122話分、単行本では第28巻から第38巻までの11巻分にあたります。
第1期と同じ約1.6話ペースを当てはめると、残りの122話分を映像化するには単純計算で75話前後、1クール13話換算で6クール程度が必要になります。したがって2026年10月開始の2nd Seasonが1〜2クール規模であれば、原作の最後まで到達することはなく、スペード王国攻略編の決着付近までを描いて区切る構成になると予想されます。もっとも、クール数や分割放送の有無は現時点で公表されておらず、テンポを上げて再構成する可能性も残ります。ここは放送開始前に判明する情報を待つ必要があるでしょう。
アニメ第1期の続きにあたるのは、単行本第28巻の冒頭・第271話「同化」からです。原作が完結している以上、放送開始を待たずに結末まで読み通すことも、2nd Seasonが描くであろう範囲だけを先に押さえておくことも選べます。BOOK☆WALKER、Renta!、漫画全巻ドットコムなどの電子書籍ストアでは第28巻から最終第38巻までを個別に購入でき、ストアごとに価格やポイント還元の条件が異なるため、読みたい巻数に応じて比較してみてください。
放送開始までに第1期を見返すなら
第1期は全170話と分量があり、5年半のブランクを踏まえると、スペード王国編に入る終盤50話ほどだけでも見返しておくと2nd Seasonの導入を追いやすくなります。第1期はU-NEXT、dアニメストア、Netflix、Huluなどで見放題配信されています。全170話をまとめて追うのであれば、月額料金が比較的抑えられているdアニメストアが選択肢になりますし、劇場版『魔法帝の剣』も含めて周辺作品をまとめて視聴したい場合はU-NEXTのように無料トライアル期間が用意されているサービスから試すのが手軽です。すでに契約中のサービスがあれば、まずそちらで配信状況を確認してみてください。
『ブラッククローバー』のアニメ2期に関するよくある質問
2期の放送開始は具体的に何月何日?
2026年10月からテレビ東京系列ほかで放送開始することは決定していますが、記事執筆時点で初回放送日や放送曜日・時間は発表されていません。秋アニメの番組表が固まる時期に公式サイト・公式Xで告知されるものと予想されます。
アニメ1期の続きを漫画で読むなら何巻から?
第1期最終話(第170話)の続きは、単行本第28巻の第271話「同化」からです。第27巻までがアニメ化済みの範囲にあたります。
原作漫画は完結している?
完結しています。2026年5月1日発売の『ジャンプGIGA 2026 SPRING』で第390〜392話が一挙掲載され、約11年の連載に幕を下ろしました。単行本は全38巻で、最終巻は2026年8月4日に発売されています。
2nd Seasonで原作の最後まで描かれる?
クール数が公表されていないため確定的なことは言えません。第1期の消化ペースを基準にすると未映像化分は6クール前後に相当するため、2nd Season単独で完結まで到達する可能性は低く、スペード王国攻略編を中心とした区切りになると予想されます。
1期のキャストは続投する?
発表されている主要キャストは第1期から続投しています。アスタ役の梶原岳人、ユノ役の島﨑信長、ノエル役の優木かな、ヤミ役の諏訪部順一に加え、ナハト・ファウスト役として下野紘が発表されています。
まとめ:2026年10月、スペード王国攻略編がついに動き出す
『ブラッククローバー』2nd Seasonは2026年10月放送開始、監督は第1期と劇場版を手がけた種村綾隆、制作はスタジオぴえろ、オープニングテーマはWANIMA「消えない理由」。ここまでが現時点で確定している情報です。残る主要な未発表事項は、初回放送日と放送クール数の2点に絞られています。
第1期が原作ストック不足で区切られた経緯を踏まえると、原作が全38巻で完結した状態で再始動する今回の続編は、制作側にとって全体の構成を見通したうえで作れる初めての機会にあたります。未映像化分は11巻・122話分と相当な量が残っており、2nd Seasonがその全てを描き切るかどうかは今後のクール数発表次第です。放送開始まで残り2か月ほど、第1期の終盤を見返しつつ、公式サイトと公式Xでの続報を待ちましょう。

